地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター センター長
井藤 英喜
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターの前身である東京都老人総合研究所は1972年に開設され、同じキャンパスにある東京都老人医療センターと連携し、老化のメカニズムの解明とその制御、高齢者に多発する疾患、老年症候群の発症機序、治療、予防法の開発に先進的に取り組んでまいりました。
平成21年4月より、東京都行財政改革の一環として東京都老人総合研究所は、東京都老人医療センターと一体化し、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターとして再スタートを切ることとなりました。
研究所の所員構成は、生物学、基礎医学、臨床医学、薬学、社会学、福祉学など幅広い領域の88名の研究者から成り、高齢者の問題を総合的に研究する体制を敷いております。このような充実した研究体制をもつ研究所は、平成16年4月に国立長寿医療センター研究所がスタートするまで、本邦における唯一の高齢者問題の専門研究所であり、我が国の老年学を文字通り牽引してきたと自負致しております。
研究所としての研究ビジョンは「高齢者医療・介護を支える研究の推進」であり、そのため、(1)老化メカニズムと制御に関する研究、(2)重点医療(血管病、がん、認知症)に関する病因・病態・治療・予防の研究、(3)高齢者の健康長寿と福祉に関する研究を推進しております。
地方独立行政法人化により、研究所々員間のみでなく、さらに病院の医師・看護師との新たなチームワークのもと、わが国が迎えつつある超高齢社会においても高齢者がより豊かな老後を迎えられるよう研究を積み重ねたいと思っております。
超高齢社会化が急速に進行しつつある今日当研究所が担うべき課題は山積しています。所員一同、そのことを自覚し研究に取り組んでおります。多くの方々の、さらなるご支援をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。
平成21年4月