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自然科学系研究

丸山直記副所長丸山直記
副所長

 

 

 感染、飢餓、天敵は生物種に進化をもたらす大きな力の代表的なものと言えます。生物個体がこのような脅威に曝されている間は長寿命であることは夢に過ぎませんでした。それ故、古代から現代まで人類は不老長寿を願ってきました。その願いを反映して不老長寿の伝説が形成されることもありました。そして近代に至り健康長寿になるための科学的な方法も求められてきました。我が国では20世紀に平均寿命の著しい延伸を実現しました。この延伸の背景には経済成長、あるいは医療を含めた社会制度の充実とともに医学・生物学の進展と技術革新があります。平均寿命の延長という量の達成は20世紀になされましたが、今世紀にはより良い健康状態、すなわち質の向上を達成する老化・老年学の成果が求められています。そのためには老化をよく知るための「科学(Science)」と克服するための「技術(Technology)」がほどよく調和して発達することが 重要です。

 私たちの身体は極めて精緻な構成を持っています。精緻であることは身体が様々な内的あるいは外的環境に対して柔軟に対応する能力を与えてくれます。しかし加齢に伴い精緻であるが故に故障も多くなり老化あるいは老年病として現れます。この精緻な構造を持つヒトを含めた生物種の老化・老年病研究は5つのチームにより推進されています。これらの研究チームはそれぞれ独創的な研究テーマを持ち老化・老年病学ばかりではなく他の学問領域にも影響を与える研究を目指しています。私たちの研究により得られた「科学」的成果は日々進展する「技術」に支えられ多くの人々の健康長寿に貢献するという確信を持っています。そして私たちの研究活動は日本あるいは世界の老年学をリードし、次世代の研究者も育成しています。
 

丸山直記 副所長

 

 

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2009/07/31

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