独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 研究所(東京都老人総合研究所)
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老化機構研究チーム 

 研究テーマ:

分子機構研究

 


 リーダー:遠藤玉夫

 研究員:三浦ゆり、萬谷博、赤阪啓子、櫻井洋子、林昌美

 

キーワード
 

 ポストゲノム、糖鎖、酸化ストレス、神経筋、老化モデル動物


 

1) 認知症における糖鎖の解析

2) 老化モデルマウスを用いた老化機構の解明

3) 神経筋維持に関連する糖鎖機能の解明

4) 酸化ストレス応答における分子修飾の解明


 生命の設計図であるゲノムからの遺伝子情報は翻訳されてタンパク質が作られますが、半数以上のタンパク質はこのままではまだ働きが不十分で、そこにリン酸や糖鎖というものがくっついてリン酸化タンパク質や糖タンパク質となり初めて機能的に働きます。これをタンパク質の翻訳後修飾と いい、生物のさまざまな機能にかかわっています。本研究グループは細胞どうしの認識や細胞内外の情報伝達において重要な役割を果たしているタンパク質の翻訳後修飾に焦点を当て、老化に伴う機能変化の解明および老化に伴う病態の解明に向けて独創的にアプローチします。

1)認知症における糖鎖の解析
 認知症における糖鎖関連遺伝子のDNAマイクロアレイ網羅的解析を行ないどのような遺伝子が関与するかを明らかにします。また、Aβ産生機構と糖鎖の関連を解析し、新たな治療および予防法の開発を目指します。

2)老化モデルマウスを用いた老化機構の解明
 老化モデルマウス(Klotho)における責任遺伝子産物の生理機能の解明を目指します。さらに、老化モデルマウスで得られた研究成果の自然老化マウスでの検証および老化関連疾患との関連性を明らかにします。

3)神経筋維持に関連する糖鎖機能の解明
 筋肉で発現する糖鎖関連酵素の解明および老化に伴う変化の実体を明らかにします。糖鎖の生理機能や発現制御機構の解明を目指します。さらに、神経筋における老化に伴う機能低下と糖鎖変化との関連性を明らかにします。

4)酸化ストレス応答における分子修飾の解明
 ヒトの寿命や老化に影響が大きいと考えられている酸化ストレスにより発現変動するタンパク質およびリン酸化あるいは糖鎖修飾されるタンパク質についてプロテオミクス解析を行ないます。そして、明らかにした酸化ストレス応答タンパク質の細胞の防御応答における機能解明を目指します。また、プロテオミクス、グライコミクス解析により、老化に伴うタンパク質および糖タンパク質を同定し、それらの機能解明と発現制御機構の解明および長寿マーカーとしての有用性を検証します。

 以上我々は、ゲノム情報から作られるタンパク質の動態とそれを制御する因子に注目して、細胞内外での代謝、生理学的意義、病理学的位置付けなどを明らかにし、老化の分子機構の解明を目指します。
 

 

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2009/07/31

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