独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 研究所(東京都老人総合研究所)
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老化制御研究チーム 

 研究テーマ:

自律神経機能研究

 


リーダー:堀田晴美

研究員:内田さえ、渡邉信博

協力研究員:鍵谷方子、Mathieu Piche、Mark Stewart

大学院生:原早苗

キーワード
 

 自律神経、前脳基底部コリン作動性ニューロン、アセチルコリン、脳血流、神経栄養因子、ホルモン、皮膚刺激、運動


 

1. 認知機能に関わる脳内コリン作動性神経系の賦活法の探索

2. 高齢者の自律神経活動の調整法の探索

(1)コリン作動性ニューロンと認知機能

 認知症患者や高齢者における認知機能低下には、コリン作動性前脳基底部ニューロンの減少や機能障害が関わると考えられています。我々のコリン作動性ニューロンと認知機能研究では、大脳皮質や海馬における脳血流調節や神経成長因子(NGF)分泌調節におけるコリン作動性ニューロン及びコリン作動性受容体の役割を明らかにし、加齢に伴うコリン作動性機能の低下を予防・改善する方法をみつけることを目的とします。そのために、成熟および老齢動物(ラットやマウス)を用い、臨床応用に向けて、コリン作動性機能を賦活する方法を開発します。具体的には、皮膚や筋の刺激、脳深部電気刺激、薬理的操作が、大脳皮質や海馬における血流(レーザドップラー法やイメージング技術で測定する) ・NGF分泌(マイクロダイアリシス法で測定する)・ニューロン活動(電気生理学的手法で測定する)に及ぼす効果とそのメカニズムを調べます。我々は、コリン作動性機能の制御メカニズムについての研究を展開し、これまでに患者に容易に用い得るコリン作動性神経活動を高めるいくつかの簡単な方法を明らかにしています(下図)。


(2)高齢者における自律神経系機能

 高齢者における安静時高血圧と一過性低血圧は、ふらつきや転倒、それによる骨折、さらには認知症の発生など、重篤な疾患の主要な一因となります。高血圧と低血圧のいずれにも自律神経障害が関わ ります。我々の自律神経系機能研究では、自律神経機能の加齢変化の特徴を、動物実験において明らかにし、自律神経系の活動を制御する方法を究明することを目的とします。その一例として、我々は、皮膚や筋への機械的刺激(例えば鍼や圧刺激)が交感神経系の活動を低下させ、それによって心血管機能や内分泌機能を改善し得ることを見出してき ました。また、高齢患者の多くは痛みを抱えており、痛みは安静時交感神経過活動を引き起こすため、皮膚や筋刺激を利用した鎮痛方法の探索にも取り組みます。我々は、様々な電気生理学的手法を用い、体性感覚刺激が自律機能に及ぼす効果(体性-自律神経反射) のメカニズムを研究し、自律神経活動の改善や疼痛緩和に最適な体性感覚刺激方法を明らかにします。
 

 

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2011/11/14

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