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老年病理学研究チーム
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リーダー:田久保 海誉 仲村 賢一、泉山-下村七生貴、石川 直、相田 順子、本間 尚子 非常勤研究員:寺井 政憲 |
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老化、テロメア、Q-FISH、老年病、癌化、早老症 |
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老化と癌を含む老年病との関連を解明する −テロメア代謝の分子・細胞レベルでの解析− |
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当グループは主に老年性疾患とテロメアとの関係を解析しています。特に高齢になると癌の発生が急激に増加する原因を研究対象としています。これは、現在のところ、テロメア機能不全、微小環境の変化、エピジェネティックな変化の蓄積などの相乗効果によると考えられています。テロメアは、2009年にノーベル生理学医学賞受賞者の研究対象として注目を集めました。テロメアとは染色体末端に存在し、染色体を保護する役割を担っており、培養細胞では細胞分裂を重ねるとともに短縮します。細胞の老化に伴ってテロメアが短縮すると染色体が不安定となり、細胞分裂の停止、細胞の不死化や癌化など様々な変異を起こしやすくなります。 我々はヒトの生体内においてもテロメアが短縮することをほぼ全ての組織で証明してきました。従来からのサザンブロット法に加え、近年は当グループ独自の定量的FISH法を考案し、組織ごと染色体ごとのテロメアを解析することにより、分子・細胞レベルでのテロメア代謝の解析を行なっています(図1)。これにより癌の生じる前段階において、テロメア短縮と染色体不安定性の証明(図2)や、老化した細胞における染色体異常の解明などがなされてきています。現在はテロメアの短縮を促進する要因などについても検討を重ねています。ワーナー症候群やダウン症などの早老症を解析することで、老年病とテロメアとの関連を解明したいと考えています。
図1:
正常舌上皮を構成する4種類の細胞群におけるテロメア長(NTCR)と年齢の回帰分析グラフ。
図2
図2:対照群(n = 27)と上皮内癌(CIS) (n =
25)のすべてのテロメア長(NTCR値)を箱ヒゲグラフで示した。
さらに、高齢者に多いII型糖尿病や動脈硬化症などの疾患についても、テロメアとの関連から病態を探っています。 また、当グループの医師・歯科医師は東京都健康長寿医療センターの検査室における病理診断業務や剖検にも参加しており、老年病の病態、高齢者における癌(特に乳癌)の特性やホルモン特性に関する研究も併せて行なっています。
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