財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団 東京都老人総合研究所
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トピックス

寿命と遺伝子
〜短期プロジェクト研究「線虫と長寿命遺伝子」から〜

■分子老化研究グループリーダー 白澤卓二

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6. 活性酸素と個体寿命、老人病発症機構

 線虫のモデル系の解析から、個体寿命が細胞エネルギー代謝、リズム、活性酸素と関係する事が示唆されました。これらの現象は哺乳動物でも、共通のメカニズムが想定されるので、マウスなどのモデル系で今後の研究を期待しています。

活性酸素と防御機構

ヒトを含め多くの動物が加齢とともに病気になりやすくなり、多くの場合、この病気のために寿命が制限されています。動脈硬化、癌、骨粗鬆症、アルツハイマー病、パーキンソン病などの老人病は、加齢に伴って発症頻度が上がってきます。活性酸素は細胞の老化を促進する作用があると知られていますが、これによる細胞老化の蓄積が、加齢と伴に老人病の発症に繋がるとしたら大変興味深いことです。もし、個体が長寿化するメカニズムと老人病の発症のメカニズムに共通点を見出すことができれば、寿命を長寿化する戦略はそのまま老人病の発症を遅延させることにつながる可能性があります。今後の老化研究が単なる寿命の延長だけでなく、健康寿命を延長させ、QOL の向上につながることを期待しています。

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2002/11/26

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