司会のことば
財団法人東京都老人総合研究所
中枢神経研究部長 神田 健郎
東京都老人総合研究所、東京都老人医療センター及び東京都多摩老人医療センターでは、老年学に関する研究成果を都民の皆様にご紹介する目的で、老年学公開講座を開催しております。今回の講座のテーマは「健康なくらしと運動−活動的な老後を過ごすために−」です。
健やかで自立した生活を続けるためにはどうしたら良いか。高齢化社会の到来とともに、運動の役割に関心を持つ人が増えています。心臓病、糖尿病、骨粗鬆症などの成人病に対しても、運動がその予防や治療に良い効果があることが報告されています。運動が健康に良いことは古くから言われていることですが、現在私たちを取り囲む生活環境の中で、改めてその必要性が指摘されているのです。特に高齢者の場合、運動することをいきなり専門的なスポーツやトレーニングのことと考え、敬遠することはありません。むしろ、運動とは「身体を動かすこと」と考えた方が良いでしょう。歳を取れば誰でも身体の働きが弱ります。自分の体力や健康状態を把握した上で行うことが大切です。無理をすると、運動はかえって害を引き起こすこともあります。勿論、或程度の努力は必要です。そのため、運動をすることから楽しみや充実感が得られるような工夫も必要です。ライフスタイルで、運動を日常生活の中に取り込んだものとし、身体的にも精神的にも活動的な老後を過ごしたいものです。
この講座では、3名の講師が高齢者と運動についてお話いたします。その後、ご参加の皆様からのご質問にお答えする時間も用意しております。

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