財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団 東京都老人総合研究所
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公開講座

司会のことば

財団法人東京都老人総合研究所
副所長 柴田 博

 高齢者のケアはこれまで、日常生活に障害をもつ人々のための介護を中心に考えられてきました。しかし、障害はもっていなくとも何らかの援助が必要な、いわゆる虚弱老人の自立能力を高めるための施策も焦眉の課題です。それのみでなく、大多数を占める自立した高齢者の、自立性や社会活動性を維持・増進させるための手立てもケアの視野に入るようになってきました。

 このように、現在では、ケアはあらゆる健康状態の高齢者に対する障害の予防、回復、さらに健康の増進をも含むものとして考えてみる必要があります。障害をもつ高齢者には施設ケアが中心になると考えていた時代もあります。しかし、在宅ケアと施設ケアが有機的に結びつかないと有効なケアは望めません。在宅ケアといっても家族がどのような役割を担うのか、公的なサービスやボランティアの力がどのように機能すべきなのか、これまでの前提や因習にとらわれず検討する必要があります。

 外国のシステムもそのまま日本に導入できるものではありません。色々な国のシステムを勉強し、わが国独自のものをつくり上げる必要があります。公的介護保険の正しい方向をも見定める必要があります。今回の公開講座は、これらのことを自由に話し合うためのものです。多くの方々が参加し、色々なご意見を出して下さることを期待しています。


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2002/11/26

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