財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団 東京都老人総合研究所
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公開講座

司会のことば

財団法人東京都老人総合研究所
栄養学研究部長 藤田 美明

 最近の科学技術のめざましい進歩は、私達の日常生活を便利で豊かなものにすると同時に、その生活環境や生活の仕方(ライフスタイル)を大きく変えてきました。一方、年をとると、多少の個人差はあってもほぼ例外なく、身体の様々な機能が衰え、家庭や地域社会での自立能力が低下し、生活環境の変化にもうまく適応できなくなります。この様な身体機能の加齢低下やライフスタイルの変化は、食生活への影響を介してさまざまな病気をもたらし、高齢者が住み慣れた地域社会の自宅で自立し、健やかで豊かな生活を過ごす上で大きな脅威をもたらします。

 高齢者にも、肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病を抱え、エネルギーや動物性脂肪などの栄養素の摂り過ぎに注意しなければならない人たちがいます。しかしその一方で、寝たきりや家に閉じこもりがちで生活活動レベルが低く、食欲不振に苦しみ、咀嚼・嚥下障害をもち、糖質や植物性食品に偏り、バラエティーに乏しい食物嗜好や単調な食生活が原因で低栄養に陥っている人達も大勢います。そしてこれら何れの場合も、その背景に、食生活も含めた不適切なライフスタイルが横たわっています。病気の原因を正しく知り、それぞれの身体状況や生活環境に合わせてライフスタイルを見直し、正しい食生活を実践して行くことは、健やかで豊かな高齢期生活を約束するカギとなります。

 今回の公開講座では、健やかで豊かな高齢期生活を乱す原因となる疾病予防を図る上で、ライフスタイルの面でどのような点に注意し、改め、正しい食生活を実践していけばよいかについて、3名の講師がお話しします。


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2002/11/26

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