財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団 東京都老人総合研究所
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公開講座

司会のことば

財団法人東京都老人総合研究所
副所長 安藤 進

 文明とは皮肉なものです。人は古代から飢えに耐えるように進化してきたはずです。ところが、最近の日本では文明のお陰でひもじい思いをしないですむようになり、飽食を謳歌する風潮すらみられるようになっています。そのような進化に反する食習慣が、昔にはなかった肥満をもたらし、肥満はいろいろな病気を起こしやすくしているのです。文明の進歩がわざわいをもたらすとは、なんということでしょう。

 食、運動、過労、ストレス、タバコ、酒、あるいは生活リズムなどの生活習慣が原因となって起こってくるということで生活習慣病の名前が生まれました。生活習慣は、内分泌(ホルモン)、循環器(心、血管)、消化器(歯、胃、腸、肝)、呼吸器などにわたって影響をおよぼします。その恐ろしい影響を理解し、病気にまで発展させないためにはどうしたらよいのかという実際的な問題を考えていただこうというのが今回の企画です。

 人はそれぞれ遺伝による素因をもっていますし、老化によって臓器の働きも悪くなってきます。しかし、その体質的なものを乗り切るには個人の生活習慣のなかにある外的要因のコントロールが肝心ということが本日の話の中心になります。素因と外因の関係の基本を東京都老人総合研究所臨床生理部門の宮坂京子先生から説明してもらいます。つづいて東京都多摩老人医療センターの中野忠澄先生に、糖尿病にならないための肥満予防を、東京都老人医療センターの荒木厚先生には糖尿病から合併症へ発展させないための生活習慣の是正について話をしてもらいます。

 聴衆の皆様からは思いつくままの質問を出していただき、質疑応答の時間を活発にしていただきたくお願いいたします。る。


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2002/11/26

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