司会のことば
財団法人東京都老人総合研究所
看護・ヘルスケア研究室長 高橋 龍太郎
今までの介護サービスは、居住している地域の高齢化率や行政の取り組みによってさまざまな違いがみられました。しかし、来年4月に実施予定の介護保険では、40歳以上のすべての人が保険料を払ってこの制度を支え、利用者は申請からサービスの受給まで自分の意思で決定し選択することになります。この新しい介護保険を有益で実り多い仕組みに育てていくためには制度の利用方法について理解しておくことが大切です。
今回の老年学公開講座では、介護保険が実施された時を想定して在宅介護、施設介護、医療に関わっている専門家から、その概要を具体的に示していただきます。
在宅介護サービスについては、保険給付の申請からサービス実施までの流れ、サービスの種類と内容、ケアプランとはどういうものかなどを中心とした解説をしていただきます。
施設サービスについては、「措置から契約へ」という大きな変化の意味、医療的ケアヘの取り組み、要介護認定の影響、などについて触れられると思います。
そして、大きな変身を迫られている、介護的役割ももっていた医療サービスについても、医師や医療従事者が介護保険制度にどのように関わっていくのか、また、リハビリテーションなどの医療ケアの動向など、これからの高齢者の生活に密接に関係していく問題についてお話いただきます。
介護保険によって、より生活しやすい高齢社会を築いていくために、本公開講座は大いに参考になるものと思っております。

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