財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団 東京都老人総合研究所
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公開講座

司会のことば

財団法人東京都老人総合研究所
副所長 鈴木隆雄

 人間は2本足ですくっと立って歩く唯一の動物です。颯爽(さっそう)として歩く姿は本人も回りの人もとても気持ちの良いものだと思います。人類は400万年以上も昔に立ち上がり歩き始めたと考えられます。実は人間らしい知能や言葉そして文化もすべてこの歩行能力を獲得したあとから身につけるようになったものなのです。いわば長い一生を軽快に歩くことが人間の最大の特徴なのです。

 一方、高齢社会を迎え、誰でもが健やかな長寿を願う世の中となりました。誰でも歳をとれば体力の衰えを自覚するようにになります。しかし、日々の生活を健康的で自立しQOLの高い高齢期をすごすためには、一定の体力を保っておくことは大変重要なことです。そのためには、どのような体力をどの程度保持しておけばいいのでしょうか? 実は私達東京都老人総合研究所が長期にわたって行ってきた高齢者のさまざまな調査から、この高齢期の総合的な体力の維持には能力歩行が深く関連していることが明らかになったのです。歳をとっても颯爽と歩けることが、実はいつまでも若々しく元気で活力溢れる証拠であることが明らかになったのです。

 普段から背筋をできるだけ伸ばして、大股に腕を大きく振って歩くことこそが、健康長寿の秘訣といえるでしょう。

 当講座では、皆様方の健やかな老後をもたらす、「しっかり歩くこと」の大切さをわかりやすくご紹介してゆくことにしましょう。


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2002/11/26

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