財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団 東京都老人総合研究所
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公開講座

東京都老人総合研究所・東京都老人医療センター創立30周年記念
第70回老年学公開講座のご案内

今回の老年学公開講座ではコレステロールに関する話題を取り上げました。コレステロールというと動脈硬化という言葉が頭に浮かぶのではないでしょうか。血管の老化が進行する過程で、血管の構造が乱れたところからコレステロールが進入し蓄積されていくことがわかっています。血液中に増えすぎたコレステロールがこの蓄積を悪化させ動脈硬化を早めることも確かなようです。
けれども、誤解されていることもあるように思います。食事中に含まれているコレステロールの量は一日数百mgですが、その5倍以上が主に体内で作られていることもその一つではないでしょうか。私たちの体が毎日大量のコレステロールを作り出しているのは、それなりの理由があるはずです。生物が長い時間をかけて身に付けた仕組みのほとんどは、過剰になっても少なすぎても好ましくない「中庸の仕組み」です。コレステロールもその一例といえるでしょう。
この数十年間に、日本において高コレステロール血症、高脂血症の患者さんが急激に増加しました。コレステロールの高い患者さんに出会うのが珍しかった頃を思い出すと昔日の感があります。このような大きな変化には食生活と運動習慣が関与しているのでしょう。魚料理よりも肉料理のほうが安く上がり、農作業にも自動車で行く時代が象徴しています。
本講座には3つの講演が含まれています。東京都老人総合研究所の岩下淑子先生からは、コレステロールとはどんなもので、どのような働きをしているかについてお話していただきます。東京都老人医療センターの堀内敏行先生からは、コレステロールと関連の深い病気、特に心臓病や脳血管の病気との関連について解説していただきます。聖マリアンナ医科大学病院の中村丁次先生からは、コレステロールと上手に付き合うための食生活について具体的に教えていただきます。この講座の内容を日々の生活にぜひ役立ててください。

東京都老人総合研究所 介護・生活基盤研究グループ参事研究員 高橋龍太郎


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2002/11/26

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