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公開講座

第76回老年学公開講座のご案内

「高齢者に多い慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    ― 今からでも遅くない禁煙の勧め―」

 

 よく言われますが、日本人は水と安全はただであると考えています。そしてもう一つ、空気もただであると考えてはいませんか?空気は、1日に3万回も呼吸し体内に取り入れている大事なものです。最近では、ディーゼル車からの排気ガス中の微粒子物質の規制など地道な努力が実り、東京の大気汚染は改善されています。身近な大気汚染の原因とも言うべき喫煙に関しては、平成15年改正施行された「健康増進法」によって列車やレストランなどの禁煙席が増えるなど、公共の場での規制は強くなっています。しかし依然として、まわりのタバコの煙(受動喫煙)を避けるのは難しいというのが現状です。また喫煙率は年々減少傾向にはあるものの、未だに男性では43%、女性では10%が喫煙を習慣としています(2002年厚生省統計)。

 喫煙の害は明らかで、1日20本の喫煙では非喫煙者よりも4倍も肺がんになるリスクが増えます。また、受動喫煙は、死産、早産や心臓病の原因になることが知られています。世界保健機関(WHO)の定めた5月31日の「国際禁煙デー」を前に、今回の公開講座では、閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫と慢性気管支炎をあわせてこう呼びます)を主なテーマとしました。

 COPDは主に喫煙を原因とする疾患です。日本では治療を必要とする潜在的患者が500万人を超えると言われていますが、このうち実際にCOPDの治療を受けているのは20数万人に過ぎません。息切れ、痰が多い、せきが出るなどは、単に高齢になったせいではなく、COPDであることも多いのです。

 今回の公開講座では、喫煙者と非喫煙者の肺の比較、治療を含めた閉塞性肺疾患(COPD)に関するあらゆる説明、さらに具体的な禁煙方法をお話します。
健康に関心のある皆様、喫煙者の皆様、最近、息切れと痰の多い喫煙者の皆様、身近に喫煙者がおいでになる皆様、また、高校生や大学生の皆様にもぜひ聞いていただきたい内容です。

東京都老人総合研究所 研究部長 田久保海誉


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2004/04/02

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