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医療健康コラム

体への負担が少ない人工股関節手術をご存じですか?

2025年05月27日
整形・脊椎外科 専門医長 金子泰三
金子泰三先生
整形・脊椎外科 専門医長
金子 泰三(かねこ たいぞう)

変形性股関節症と人工股関節全置換術

人工股関節01

「歩くと股関節が痛い」「靴下をはくのが辛い」「立ち上がりや階段が痛くて難しい」こんな悩みを抱えていませんか?それは、もしかすると股関節の病気かもしれません。

変形性股関節症は、強い痛みを伴い、股関節の動きが悪くなったり、足の長さが短くなったりすることで歩き辛さが生じる病気です。

人工股関節全置換術は、変形し傷んでしまった股関節を、金属やセラミックなどで作られた人工のパーツに置き換えることで人工的に股関節を再建する手術であり、股関節の痛みを取り除き、股関節の動きを取り戻すことができる唯一の治療方法です。

体への負担が少ない前方最小侵襲手術アプローチ

従来の後方アプローチではお尻から切開し、お尻の筋肉を切って関節に進入するため、術後の痛みが強かったり、脱臼(人工関節が外れてしまうこと)のリスクが高かったり、回復に時間がかかるなどの問題点があります。一方、私は太ももの前側に小さな切開を加え、筋肉のすき間から関節に進入する前方最小侵襲手術アプローチ(Direct Anterior Approach:DAA)で手術を行っています。筋肉や腱を切らないだけではなく、軟部組織を可能な限り温存した手術を行うため、体への負担が少なく、術後の回復も早いのが特徴です。

人工股関節02

前方最小侵襲手術アプローチのメリット

人工股関節03
  • 術後の痛みが少なく、リハビリテーションが早い
    筋肉を一切切らないため、術後の痛みが軽減され、早期のリハビリが進めやすくなります。
  • 脱臼(人工関節が外れてしまうこと)のリスクが少ない
    関節周囲の筋肉や靱帯を温存できるので、通常のアプローチに比べて、手術後の姿勢制限などが少なく、術後の脱臼リスクが圧倒的に少ないです。
  • 正確なインプラント設置が可能
    側臥位(横向き)ではなく仰臥位(仰向け)での手術となりますため、正確なインプラント設置が可能となります。さらにCT画像を使用した3次元テンプレートによる患者様それぞれの骨形態に合わせた綿密な術前計画を行っており、より理想的で正確なインプラント設置を実現しています。
  • 傷口が目立ちにくい
    通常8-10cm程度の小さな切開で済むため、見た目の回復も良好です。

股関節痛でお悩みの患者さんへ

人工股関節全置換術は、これまでに多くの患者様の「痛みのない生活」を取り戻してきた、安全で効果的な治療法です。前方最小侵襲手術アプローチによる人工股関節全置換術は、当院の特徴でもある高齢患者さんにおいても良好な治療成績を得ております。

「最近、歩くのが辛い」「痛みを感じずに自由に歩きたい」「諦めていた趣味を再開したい」そんな方は、お気軽に私の股関節外来(月、金曜)までご相談ください。患者さんが安心して手術を受けられるよう、責任をもってサポートさせて頂きます。ありがたいことに手術を受けた多くの患者さんから、笑顔と共に「もっと早く手術しておけばよかった」とのお言葉を頂いております。

痛みのない新しい一歩を、自分自身の股関節で安心とともに踏み出してみませんか?

金子泰三のインタビューはこちら
https://www.kansetsu-itai.com/doctor/doc465.php(PHP)

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