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新しい検査機器が入りました
放射線診断科 医長 鈴木文夫
核医学検査とは?
核医学検査は特定の臓器や組織に集まりやすい性質を持った放射性医薬品を体内に投与し、そこから放出される放射線を検出し、画像にすることにより体内の様子を調べる検査です。CTやMRIでは人体の臓器の形態について評価しますが、核医学検査では臓器や組織の機能について評価することができます。
核医学検査は使用する放射性医薬品により、大きく分けてSPECT検査とPET検査の2種類があります。SPECT検査では1方向の放射線を放出する放射性同位元素を利用した医薬品を用いるのに対し、PET検査では2方向の放射線を同時に正反対の方向に放出する放射性同位元素を利用した医薬品を用います。
当院では認知症について調べるための脳血流シンチグラフィーや心臓の働きを調べるための心筋血流シンチグラフィー、骨転移の有無を調べるための骨シンチグラフィー、悪性腫瘍の大きさや広がり、転移の有無を調べるためのFDGPET検査などを行っております。
放射線被ばくや副作用について
核医学検査で使用される放射線医薬品は微量で、物理的減衰や排泄などにより短い時間で体内から消失します。放射線被ばくは、多い場合でもCT検査程度の被ばくしかありません。わが国全体で年間180万件以上実施されていますが、放射線障害の事例は発生していません。
また、核医学検査における副作用は投与10万件あたり1.2件とごくわずかです。副作用の内容自体も発疹、皮膚発赤、気分不良、頭痛、嘔気、嘔吐、ほてり、血圧低下、悪心、顔面紅潮、そう痒感などの一過性で軽度なものです。
核医学検査の流れ
核医学検査の多くは放射性医薬品を血管内に注射し、検査台の上に30分ほど寝ていただいて画像を撮影します。一部の検査では放射性医薬品を内服していただくことや、放射性医薬品を投与した数日後に再度来院していただいて撮影となることがあります。食事や飲物を制限していただくこともあり、検査によっては下剤の服用や服用中の薬の一時的中止などをお願いする場合もあります。
新しいSPECT装置が入りました
当院ではSPECT装置が3台ありますが、今年になって2台新しいSPECT装置と入れ替えました。キヤノン製GCA9300Rは3つの検出器を搭載することで従来と比べ、検査時間を2/3に短縮することができます。また頭部の検査でファンビームコリメータを使用することで、感度が2倍になり高画質な画像が提供できます。もう1台シーメンス製Pro.SpectaはSPECTとCTと合体した装置となっています。核医学検査と同時にCTを撮影することができ、両方の画像を重ね合わせることで、病変が体内のどこにあるのか以前よりも正確に診断することができるようになります。またCTに関しては、低被ばくのためより安心な検査が可能となっております。
これらの新しい装置の導入により患者さんによりよい医療を提供できるように貢献したいと思っております。
キヤノン製GCA9300R
シーメンス製Pro.Specta