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医療健康コラム
帯状疱疹ワクチンの最新情報
2026年01月28日
感染症内科 専門部長 小金丸 博
感染症内科 専門部長 小金丸 博
感染症内科 専門部長
小金丸 博(こがねまる ひろし)
小金丸 博(こがねまる ひろし)
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
水痘・帯状疱疹ウイルスは、初めての感染では「水痘(水ぼうそう)」として発症しますが、症状が治まった後もウイルスは神経節に潜伏し、生涯にわたって体内に存在し続けます。そして、加齢やストレス、免疫力の低下などをきっかけに、この潜んでいたウイルスが再び活性化することがあります。これが「帯状疱疹」という感染症で、体の片側に痛みを伴う水ぶくれが現れるのが特徴です(写真)。日本人の約3人に1人が一生のうちに一度は発症するといわれ、高齢になるほど重症化しやすく、発疹が治ってもピリピリした痛みが長く続くことがあります。
帯状疱疹の皮疹帯状疱疹ワクチンの予防効果

この帯状疱疹は、ワクチンで予防できる感染症です。現在は効果の高い不活化ワクチン(商品名:シングリックス)が利用でき、発症や痛みを9割以上防ぐことができます。2025年度からは定期接種が始まりました。年度内に65歳になる方が対象となりますが、経過措置として70歳、75歳、80歳などの節目の年齢になる方も対象となります。
さらに近年、帯状疱疹は心血管疾患や認知症との関連が注目されています。帯状疱疹を発症した人では、その後に心筋梗塞や脳卒中、認知症を起こすリスクが高まるという研究報告があり、ワクチン接種によりそれらのリスクが下がる可能性も指摘されています。神経の炎症を防ぐことが、脳の健康維持につながるのではないかと考えられています。
帯状疱疹ワクチンは、「痛みの予防」だけでなく、「健康寿命を延ばす」ための新たな選択肢です。当センターでは、帯状疱疹不活化ワクチン「シングリックス」を感染症内科外来で接種することができますので、事前に予約を取得したうえで外来までお越し下さい。
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