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医療健康コラム

高齢者うつ病外来のご案内

2026年01月28日
精神科 部長 古田 光
古田先生⑩
精神科 部長
古田 光(ふるた こう)

高齢者に寄り添う当センターの精神科

精神科は、高齢者を主たる対象とした老年精神科として外来及び入院診療を行っています。精神科入院病棟は11 階にあり、開放的なデイルームからはスカイツリーがよく見えます。検査や治療のための入院の他、ご本人・ご家族のレスパイト目的の入院も可能です。受診相談や入院相談については、認知症の有無に関わらず認知症専門相談室の相談員が対応しています。

高齢者のうつ病について

高齢者うつ外来01

うつ病は老年期の精神疾患として代表的な疾患です。高齢者のうつ病は、認知症や身体疾患と間違われやすく、見逃されがちですが、適切な診断と治療によって改善が期待できるこころの病気です。気分が落ち込む、悲観的な考えにとらわれる、やる気が出ない、趣味を楽しめなくなった、不安で落ち着かない、調子が悪くて内科で検査をしても身体的に問題はないと言われる、こういった症状はうつ病の可能性もあります。

高齢者うつ病外来を開設しました

高齢者うつ外来02

精神科では今年、専門外来として「高齢者うつ病外来」を開設しました。「高齢者うつ病外来」では、うつ状態が遷延している方、うつ病の疑いで精神科受診を勧められた方に対して、精神科医師による専門的な評価を行い、診断に応じて精神療法、薬物療法、脳刺激療法(電気けいれん療法)等を行います。また、高齢者うつ病の病因解明や適切な治療法の発展のための研究もおこなっています。

高齢者うつ病外来の対象となる方

65歳以上で

  • 通院中の医師からうつ病と診断されていて、一般的な抗うつ薬の治療では十分な効果が得られなかった方
  • かかりつけ医療機関から、うつ病疑いといわれ精神科の受診を勧められた方

電気けいれん療法とは

高齢者うつ外来03

電気けいれん療法は、頭部に電気刺激を与えることで、うつ病や緊張病等の精神症状に高い効果を示す治療法です。当院では、認知機能障害のリスクが低い右片側刺激を原則とした修正型電気けいれん療法を施行しており、毎年延べ200件以上の実施実績があります。2026年にはこれまでの機器の倍の出力を持つ最新型パルス波治療器を導入予定で、さらなる治療効果が期待されます。難治性うつ病や重症うつ病で、電気けいれん療法を検討されている方は是非ご相談ください。

NPS 外来を設置しています

その他の専門外来として認知症の行動心理症状を対象とした「NPS 外来」を設置しています。同外来では現在認知症の方で、幻覚(実際にないものが見えたり聞こえたりする)や妄想(事実と異なることを信じ込んで訂正がきかない)症状のある方に対して、新規薬剤の治験を行っています。ご興味がある方はお気軽にご相談ください。

精神科外来では、うつ病、認知症に限らず、ご高齢の方のあらゆる精神症状の診療を行っています。精神的な不調でお困りの方はお気軽にご相談ください。他院精神科通院中の方は、治療経過の情報が重要となりますので、診療情報提供書をご持参よろしくお願いします。

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