SENIOR
膠原病・リウマチ科

研修の特徴

  • 関節リウマチを代表とする関節炎疾患や膠原病類縁疾患など、幅広い疾患を対象とした診療を行っており、そのなかでも、高齢を好発年齢とする疾患がより多く集まっています。
  • また、同一の疾患においても発症年齢による臨床的な特徴の違いがあるため、当科では高齢発症の特徴を考慮した診断、治療を学ぶことができます。
  • 高齢者の治療に関する質の高いエビデンスは乏しいのが現状ですが、エビデンスに基づいた治療計画を土台としながら、患者の併存疾患、生活・社会背景や、身体的・認知心理的な虚弱の程度を評価することで、個々の患者さんに適切な医療を行うよう治療計画の調整を考えています。
  • 膠原病や血管炎症候群など全身性疾患の診療を行うと同時に、併存疾患、合併症の診療も行う必要があるため、一症例から幅広い分野の複数の疾患を学ぶことができます。
  • 研修医は毎日上級医と一緒に患者さんの診察や検査を行い症例について話し合い、週1回のカンファレンス、抄読会に加えて、上級医からの適宜ミニレクチャーなど、学習や経験を積むためのスケジュールを用意しています。

当科の研修生活

  • 毎日:上級医と一緒に入院患者さんの診察・検査を行い、治療方針を考え実行する。他科からのコンサルテーションに対応する。救急外来の診療を行う。
  • 週間予定:週1回症例カンファレンス、多職種カンファレンス、抄読会、不定期のミニレクチャー
  • 年間予定:学会での症例報告や臨床研究の発表、機会があれば論文作成

研修目標

  • 総合内科医として必要な知識、技量を学ぶ
  • 関節の診察や関節エコーの習得
  • 各臓器病変の評価を学ぶ:診察、生理検査、画像所見、病理所見など
  • 免疫学の知識を得る
  • 常に複数の鑑別疾患を想定し除外しながら診断を行う
  • 主要な診療ガイドライン、推奨を知るとともに最新の文献から知識を得る
  • 患者さんや家族への適切なインフォームドコンセントを行う
  • 高齢者の生活、医療に関して、多職種での介入の方法を知る
  • 症例発表や臨床研究のスキルを学ぶ

取得できる資格

日本リウマチ学会専門医/指導医、日本内科学会認定医、総合内科専門医

指導医

指導医の名前 資格と指導体制
久保 かなえ 日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員、日本腎臓学会専門医、日本内科学会総合内科専門医
小林 聖未 日本リウマチ学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医

指導体制:初期研修医、専攻医ともに常勤医と主治医チームを作り、入院診療や他科コンサルテーションを経験できます。

 Subspecialityの専門医を取得するために経験できる症例や技能

症例

高齢発症関節リウマチ/リウマチ性多発筋痛症/RS3PEや乾癬性関節炎を含む脊椎関節炎などの関節炎疾患、シェーグレン症候群/全身性エリテマトーデス/全身性強皮症/炎症性筋疾患などの膠原病、抗リン脂質抗体症候群、ANCA関連血管炎/リウマトイド血管炎/IgA血管炎/クリオグロブリン血管炎などの小中型血管炎、大血管炎(巨細胞性動脈炎・高安動脈炎)、成人スティル病、ベーチェット病、痛風・偽痛風などの結晶性関節炎、IgG4関連疾患、サルコイドーシス、以外にも様々な希少な疾患を診療対象としています。

上記に伴う主な重要臓器障害

間質性肺炎などの肺疾患、糸球体腎炎・間質性腎炎、多発単神経炎や脳・脊髄・髄膜病変、肺高血圧症、リンパ増殖性疾患、虚血性視神経症・ぶどう膜炎・強膜炎を含む眼病変 など

疾患および治療に関連した合併症

感染症、骨粗鬆症、心血管障害、糖尿病・脂質異常症を含む代謝性疾患、甲状腺などの内分泌疾患 など

高齢診療

認知機能障害、骨粗鬆症、社会的サポート・介護体制の構築、ポリファーマシー、フレイルなど

膠原病・リウマチ科関節エコー:関節リウマチ
膠原病・リウマチ科病理診断:巨細胞性動脈炎の側頭動脈生検

他の病院との連携

内科専門医プログラムの連携:当センターホームページ参照
当科では並行して膠原病・リウマチ内科専門医プログラムを行うため、以下の病院と連携しています。
膠原病・リウマチ内科専門医プログラムの連携:東京大学医学部附属病院、東京科学大学病院、東京医科大学病院、虎の門病院、東京都立多摩総合医療センター、東京都立機構がん・感染症センター駒込病院、国立国際医療センター、JCHO東京山手メディカルセンター

メッセージ

当センターは、市中病院ですが研究所が併設されており、大学病院と市中病院の長所を併せ持っています。経験できる症例も多彩で、膠原病リウマチ領域の全般的な専門診療に加え、高齢者における膠原病リウマチ領域の診療の経験を蓄積されますので、高齢化社会において貴重なスキルを学ぶことができると思います。全身性疾患を対象とするため、他科との連携が重要となりますが、当院では連携が密であるため、幅広い経験を積むことが出来ます。また、診療と同時に、症例報告や臨床研究での学会発表の機会も設けています。

希望に応じて専攻医1年目から膠原病の専門研修が可能です。また、希望の内科をローテーションすることもできます。大学病院との連携も密に行っており、多彩な研修の場を提供できると思います。

当院での研修により臨床医としての実力を高めることが最優先ですが、専門医の道に進んだときに研究にも興味をもっていただけるような研修を目指しています。

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