2026.09.29
研究成果
自立促進と精神保健研究チーム
第15回日本認知症予防学会学術集会「浦上賞」を受賞しました

自立促進と精神保健研究チーム 認知症・精神保健 研究員の山下真理が第15回日本認知症予防学会学術集会「浦上賞」を受賞しました。


発表タイトル

地域在住高齢者のアンメットニーズの判別:自己申告指標を用いた決定木分析

発表者

自立促進と精神保健研究チーム  認知症・精神保健研究 研究員 山下真里
共同発表者:前田優貴乃、櫻井花、稲垣宏樹、宮前史子、本橋佳子、豊田莉子、枝広あや子、河野栄、宇良千秋、杉山美香、井藤佳恵、岡村毅

発表内容

 支援が必要な方を早めに把握して必要な支援につなげることは、認知症の予防の面からも共生の面からも重要な課題です。そこで本研究では、専門職が支援の必要性を認めるのに実際には支援が届いていない状態を「アンメットニーズ」と呼び、ご本人が答えられる簡単な質問だけでこれを見分けられるかどうかを検討しました。
 都内A地域にお住まいの高齢者を2025年7月~9月に2度訪問し、欠損値のない107名を分析の対象としました。アンメットニーズの有無は、訪問時のご様子をもとに専門職が話し合って判定しました。あわせて、外出の頻度や相談相手の有無、家の散らかり具合など10項目をご本人にうかがい、どの項目が支援の必要性と結びつくかを調べました。家の散らかり具合は、台所・居間・寝室それぞれについて散らかり方の異なる9枚の写真から自宅に最も近いものを選んでいただく方法を用いました。
 その結果、107名のうち30名(28.0%)に支援が届いていない状態がみられ、「外出の頻度」と「家の散らかり具合」の2つで見分けられることがわかりました。毎日外出していて散らかりが少ない方では12.3%でしたが、外出が2〜3日に1回以下の方では46.9%、毎日外出していても散らかりの点数が高い方では44.4%にのぼりました。外出状況と家の散らかりぐらいは訪問支援で声をかける方を選ぶ手がかりになる可能性があります。



賞状(最優秀賞)
賞状
 
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