放射線科
特徴
放射線科のサービスを受ける方の「負担軽減」をコンセプトにしています。- 待ち時間の短縮
- 身体的負担の軽減
- 被ばくの軽減(被ばくも身体的負担の一部ですが、解かりやすくするために別けています。)
1.待ち時間の短縮
放射線検査の完全予約制により、予約時間通りに来ていただければ待ち時間は殆どありません。(※1)
検査時間は患者さんの状態に拠って多少のズレは起こりますし、生死に係わるような救急患者さんを後回しに出来ないため、予約時間通りにならない事は起こりますが、総じて予約時間通りに検査は進みます。早く来て待つ必要がありませんので、待ち時間の短縮に繋がります。また、診療や検査のスケジュールを立てやすくなりますので、何時呼ばれるのか解らない状態で待つよう事を無くす一助になると思われます。
※1 予約時間に遅れてきた場合は、予約が途切れるまで待っていただく事があります。
2.身体的負担の軽減
心臓カテーテル検査から冠動脈3DCT血管造影へ
冠動脈3DCT血管造影は、入院による心臓カテーテル検査に比べて外来のまま静脈注射だけで検査が可能なため、負担が少ない検査です。でも、それ自体はもう普通です。当センターでは320列MDCTを利用して、最短0.275秒で心臓全域の血管造影を行っており、その際に使用される造影剤も35cc~50cc程度と、腎機能の弱った患者さんでも検査が可能です。また、最短0.275秒ですから最短一心拍で撮影できますので、不整脈が有っても失敗しません。
脳血管造影検査から脳血管3DCT血管造影(CTA)や造影剤を使わないMR血管造影(MRA)へ
脳動脈瘤クリッピングのシミュレーション目的のCTAは、外来で少量の造影剤を使う事で実現できます。既に出血してしまった場合でもサブトラクション処理などにより、出血の影響を排除しながらCTAを作成し、その後の手術に重要な情報を提供可能です。
また、造影剤を使わない脳血管、大動脈、下肢動脈、下肢静脈などのMRAなど、身体への影響の少ない検査を実装しています。
Dual Energy CTによる造影剤使用量の低減
正確なCT診断には造影剤の使用が欠かせませんが、造影剤は腎臓に負担を掛けますので、出来れば使用量を減らしたいところです。Dual Energy CTは、高エネルギー120Kvp程度と低エネルギー70Kvp程度の二つのエネルギーで撮影して、各画素毎にX線の吸収値を計算します。(スペクトル解析と言います。)これにより、仮想的に撮影エネルギーを下げることが出来ます。例えば40Kev(※2)に下げると造影剤の効果を高くすることが出来ます。40Kevはエネルギーが低すぎて、X線が人体をほとんど透過せず、被ばくが大幅に増えるだけで実際にCTで使う事は出来ません。Dual
Energy CTは、計算により仮想的に低エネルギーの撮影をしたような画像を再構成することが出来ます。
この効果は、造影剤の使用量を減らすために使うことも出来ますし、より強く造影するために使うことも出来ますので、これまではっきり見えなかった病変を映し出すことも可能になりました。
当センターのDual Energy CTは、高エネルギー120Kvpだけで撮影し、検出器側でエネルギーを分けるタイプのDual Energy CTですので、低エネルギー70Kvp程度の撮影が不要であり、被ばくを増やすことなく、全ての撮影でスペクトル解析が可能です。
※2 Kvp(キロボルトピーク)とKev(キロエレクトロンボルト)は同じ単位ではありませんが、数値の違いがX線エネルギーの高低の目安になると考えて頂ければと思います。
3.被ばくの軽減
DRL's2020の勧告と同じレベル、もしくは、勧告のレベル以下に被ばく線量を減らしています。被ばくを減らすために高感度のX線検出器や新しい画像処理技術の採用により低線量でも高画質を実現しています。これにより勧告より低い被ばくレベルで十分な診断能を得ることが出来ています。
2024年度に9台の装置の更新がありましたので、2025年度も撮影線量の調査を行い、新しいDRL's2025の勧告との比較調査を行う予定です。
被ばくの多くなる傾向にあるのは、X線透視を使用する手技で、心臓カテーテル治療、脳血管内手術、大動脈ステントグラフト挿入などの血管造影装置を使った手術やERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)と結石の除去やステント挿入、及びTBLB(経気管支肺生検)などのX線透視下で行われる内視鏡検査や内視鏡手術ですが、これらに使われる装置を最新式の装置に更新し、これまで以上に被ばく線量の低減を図っています。(※3)
※3 当センターの放射線被ばくマネージメントシステムは、好事例として厚生労働省の関連ページで紹介されています。
装置一覧
単純X線撮影
一般撮影室(1)一般撮影装置 富士フイルムメディカル BENEO-FX
一般撮影室(2)一般撮影装置 富士フイルムメディカル BENEO-FX
一般撮影室(3)島津製作所 Rad Speed Pro 富士フイルムメディカル Calneo U/MT
一般撮影室(9)島津製作所 Rad Speed Pro 富士フイルムメディカル Calneo U/MT
FPD一体型回診用X線装置(ポータブル撮影装置) 富士フイルムメディカル Calneo Go Plus 3台
骨塩定量
骨分析装置 骨塩定量分析エックス線装置 GEヘルスケア iDXA
乳腺撮影
乳腺撮影装置 富士フイルムメディカル AMULET SOPHINITY
CT
CT室(1)全身用Dual Energy MDCT フィリップスジャパン IQon Spectral CT
CT室(2)全身用エックス線CT診断装置 キャノンメディカルシステムズ Aquilion ONE PRISM(320列)
MRI
MRI室(1)GEヘルスケア Signa HDxt 1.5T
MRI室(2)GEヘルスケア Discovery MR750w 3.0T
MRI室(3)フィリップスジャパン Inginia Elition 3.0T
X線透視撮影(X線TV)
X線透視撮影装置(X線TV)室 エックス線透視撮影装置(X線TV装置)キャノンメディカルシステムズ Ultimax-i
血管造影・IVR・術中撮影
心臓カテーテル室 血管造影撮影装置(心臓カテーテル装置)フィリップスジャパン Azurion7
ハイブリッド手術室 血管造影撮影装置(ハイブリッド手術室)フィリップスジャパン Azurion7
移動型外科用イメージ フィリップスジャパン Vectra
移動型外科用イメージ フィリップスジャパン Zenition 70
FPD一体型回診用X線装置(ポータブル撮影装置) コニカミノルタ AeroDR TXm01
ラジオアイソトープ検査
SPECT室(3)日本バイオセンサーズ D-SPECT カーディアックスキャナーシステム
SPECT室(4)キャノンメディカルシステムズ GCA-9300R
SPECT室(5)SPECT-CT装置 シーメンスヘルスケア Symbia Pro. Spectra X3
PET-CT室(1)GEヘルスケア Discovery MI.v
PET-CT室(2)GEヘルスケア Discovery PET/CT 710
放射線治療
放射線治療装置 varian社製 医療用リニアックシステム VitalBeam
治療計画装置 varian社製 放射線治療計画装置 Eclipse
治療計画CT キヤノンメディカルシステムズ 大口径マルチスライスCT装置 AquilionLB
単純X線撮影
単純X線撮影では、全て装置でVirtual Gridを利用可能にし、グリッドを使用せずに低線量で撮影し、画像処理で仮想的に散乱X線によるボケを除去し、高精細な画像を得ることが出来ます。
各撮影室は、立位用FPD装置、臥位用FPD装置、全角FPDパネル、4つ切りFPDパネルを備え、どの撮影室に入っても基本的な撮影は出来るように設計してあります。一部、全長撮影、長尺撮影、トモシンセシスなど特徴的な撮影は、指定された撮影室での検査になります。
また、富士フイルムメディカル 放射線部門管理支援サービス ASSISTA Managementにより写損情報を管理し、写損の原因を統計解析して、技術的な写損防止方法の考案や技師個人の技術支援を行い、放射線科全体での写損減少に努めています。
ポジショニング決定をサポートするオーバーレイ表示機能、受診者の一定以上の動きを検出すると画面上にメッセージ表示・確認を促す体動検知・通知機能、ポジショニングが難しい部位などで直前撮影時の映像表示機能など、再撮影を防止する機能が満載です。
また、任意の断面画像を再構成・表示するトモシンセシス、軟部画像・骨部画像に分離して見やすくエネルギーサブトラクション、体動によるアーチファクトを多重解像度位置合わせ処理で抑制し、軟部・骨部などのクリアな画像を提供出来ます。
さらに、胸部X線画像病変検出ソフトウエア CXR-AIDは、病変と思われる部分を検出し色付けしてくるソフトウエアで、読影が難しい胸部X線写真において、僅かな所見の見逃し防止に役立つものと思われます。

BENEO-FXの持つ機能の他に、富士フイルム社製 CALNEO GL 17×49インチ、ロングサイズ型DR を備え、立位での全脊椎・全下肢を1ショットで撮影可能になり、従来の3分割撮影方式に比べて、短時間、および、低線量での撮影が出来るようになりました。動かないように立っているのが辛い患者さんの撮影に効果を発揮しています。

一般撮影室共通の装備の他に、トモシンセシスが利用可能な機能を装備しています。トモシンセシスは、人工関節置換後のフォローアップで接合面の緩みなどの確認に効果を期待しています。
また、この撮影室には、紫外線空気清浄機が備えられており、感染状況の不明な患者さんの検査を行っても他の患者さんへの感染予防効果が期待できます。

主に救急対応のための準備されていますが、一般撮影室共通の装備を持ち、ほぼ全て単純X線撮影が可能です。
この撮影室には、紫外線空気清浄機が備えられており、事前に把握されていない感染症の患者さんの検査を行っても他の患者さんへの感染予防効果が期待できます。

Virtual Gridの採用により、散乱線除去グリッドを使用せずに低線量で撮影し、画像処理で仮想的に散乱X線によるボケを除去し、高精細な画像を得ることが出来ます。
ダイナミック処理は、被写体全体を認識し、読影に適したコントラストと濃度安定化を実現します。胸部の縦郭影や腹部で大量にガスがある場合などに効果を発揮します。

骨塩定量
骨分析装置 骨塩定量分析エックス線装置 GEヘルスケア iDXA
骨塩定量室には、GEヘルスケアジャパン製Luner iDXA(Version18 2024年型)が導入されています。64チャンネルの高密度直接デジタル方式検出器(CZT-HD)を搭載し、少ない被曝量でより高精細,高画質を得ることができ、骨と軟部組織を別々に見ることが可能です。また、骨の形状を基にした骨の強度や骨折リスクの診断、脂肪量測定による生活習慣病の予防、脂肪の量や場所を確認して生活習慣の改善やダイエットなどへ応用するなど、様々な利用法が可能です。

乳腺撮影
乳腺撮影装置 富士フイルムメディカル AMULET SOPHINITY
2024年9月導入の富士フイルムメディカル AMULET SOPHINITYは、画素サイズ50μmのFPDによる高精細画像の提供、及び、X線質補正と信号強調、ノイズ抑制による低被ばく線量を実現しています。また、経時的に来院される受験者の過去データからポジショニングをサポートし比較読影を容易にする機能、圧迫自動減圧制御など受験者の痛みを軽減する機能などを盛り込んいます。乳腺撮影室は日本乳がん検診精度管理中央機構からマンモグラフィ健診施設・画像認定を受けており、マンモグラフィ精度管理中央委員会認定を受けた女性の診療放射線技師が撮影しています。板橋区からの乳腺健診の撮影を受託しておりますので、電話にてご予約いただけます。


CT
最大の特徴は、検出器側でX線エネルギーを分けるタイプのデュアルエネルギーCTである事です。デュアルエネルギーCTは通常120kvpと70kvp程度の2つのX線エネルギーで2回撮影したデータからスペクトラル解析を行いますが、このCTは120kvpの1回の撮影データからスペクトラル解析が出来ます。デュアルエネルギーCTを撮影するのに全く被ばくが増えないので、全ての撮影がデュアルエネルギーCTであり、スペクトラル解析を行えます。
このメリットは、CTでは従来苦手とされてきた組織コントラストを大きくすることが出来る事です。造影剤を使った検査で、造影剤の効果も大きくすることも出来ます。通常量を使ってこれまでよりもハッキリ造影するのに使っても良いですし、腎機能の悪い方に通常量より減量した造影剤量で十分な造影効果を得るのに使っても構いません。通常のCTで全く見えないものが、このCTで見えるようになることは稀ですが、これまでよく見えなかったものがハッキリ見えるようになり、見逃し防止にも役立つでしょう。(※4)
また、このCT室には、高性能の空気清浄機が備えられており、事前に把握されていない感染症の患者さんの検査を行っても他の患者さんへの感染予防効果が期待できます。
※4 例えば、腫瘍が有る場所が解っていれば「これは、きっと腫瘍だよね」と言えるものも、腫瘍が有るか無いかも解らない場合は「ハッキリ言えない」と言うような状況で、このCTは「ハッキリ言える」画像を出すことが可能です。

2021年12月導入のキャノンメディカルシステムズ Aquilion ONE PRISM(320列)は、心臓冠動脈の3DCTアンジオグラフィーを主な目的として、静脈注射による冠動脈造影、320列16cm幅の1回撮影、35cc~50cc程度で造影可能なため腎機能への負荷軽減、不整脈が出ても失敗しない1心拍撮影など、患者さんへの負担を軽減する装置です。
この他、様々な新しい画像処理機能で、低被ばく線量ながら高画質を得られるような機能が満載です。
ディープラーニングを用いたノイズ除去AiCE、Dual Energy CTによるスペクトラルイメージング、金属アーチファクト除去、4D Analysis、CT透視など多彩な機能で患者さんの身体的負担の軽減を実現します。
このCT室は、簡単に陰圧室にすることが出来るため、空気感染や飛沫感染する感染症の患者さんの検査にも対応出来ます。新型コロナ感染拡大期に大活躍しました。

MRI
3テスラMRI装置が2台、及び、1.5テスラMRI装置の1台の合計3台のMRI装置が稼働しています。
MRI検査は、大きな磁場の中で身体からの信号を受け取り、コンピューターで計算し、断層画像を作ります。放射線被曝はありません。一度の撮影で、横断像、冠状断像、矢状断像などの任意の断面を得ることもできます。
超急性期脳梗塞や脳動脈瘤の検出が可能です。当直時間帯にも検査可能であり、救急患者さんの脳MRIは24時間撮影可能な態勢になっています。また、麻痺が出てしまっている脊椎疾患等においても撮影可能で、緊急手術に向けた画像診断を担っています。
また、アルツハイマー型認知症など認知症の鑑別診断に、脳血流SPECT検査と併せたMRI画像解析が有用です。
さらに、肝特異性造影剤使用による肝腫瘍の質的診断やMRCPによる非侵襲的な胆道系・膵の検査、前立腺がんや乳がんの診断や心疾患のMRI診断も行っています。循環器科との共同での、心臓血管の描出、心臓の動きの評価にも定評がございます。
特に救急の患者さんのようにストレッチャーで移動してきた場合、ストレッチャーからスキャンテーブルへの移動は大変です。センターのMRIは全て脱着式のスキャンテーブルを備えており、高磁場の無いスキャンルームの外でスキャンテーブルに移動できます。スキャンルームの外であれば移動に人数を掛けられますので、移動時の負担軽減が可能です。
また、多彩な受信コイルにより、ほとんどすべてのMRI検査に対応します。
特に、使用する周波数の問題で1.5TMRIでしか撮影できない腹水のある腹部や、VSRADなど1.5TMRIで長期に渡って解析画像を評価してきた検査に置いて無くてはならない装置です。

センターでは担送率が高いため、受信コイル内蔵の脱着式スキャンテーブルを2台準備して、確実なポジショニングを行った上でスキャンルームに入れます。これにより、撮影したい部位を受信コイルに適切にポジショニングでき、高感度、及び、感度の均一な状態で撮影することができます。
デュアルRFアンプによる高周波送信ムラの抑制、マルチフェーズドアレイ受信コイルにより高感度化を実現し、3.0TMRI特有の磁場の不均一やRFの送信ムラなどを自動調整により、安定的な画質を得ることが可能な装置です。また、多彩な受信コイルにより、全網羅的にMRI検査を行えます。

主として認知症画像診断用に導入した最新型の3.0TMRIです。認知症研究、認知症治療薬のフォーローアップの他に心臓や脊椎、四肢、腹部、骨盤領域の検査にも対応出来るように受信コイルシステムを構成しています。
また、PET、MRIを中心とした認知症データベースの構築中であり、これまでセンターで行って来た認知症研究、診断の膨大なデータから、新たな知見が得られることを期待しています。

X線透視撮影(X線TV)
X線TV室 エックス線透視撮影装置(X線TV装置)キャノンメディカルシステムズ Ultimax-i
Cアームタイプならではの機動性、新型フラットパネルと新しい画像処理技術による被ばく低減と高画質の両立を目指しました。センターのX線透視撮影装置は、肺生検やERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、その後の閉塞性黄疸や胆管炎などの狭窄部位の拡張ステント挿入術など、内視鏡と組み合わせた手技に使用されることが多く、患者さんの体位を変えることなく透視方向を自由に変更できるCアームタイプが効果的です。
実現!高画質・低線量(低被ばく) ※1
2025年3月、新たに導入されたCANON社製CアームX線透視システムは、前システムに比し、独自の画像処理技術と被ばく低減アイテム等の複合効果により照射線量を約65%低減とパルス透視のフレームレート(1秒間当たりのパルス数)に関わらず高画質が得られます。17x17インチの大視野FPDとCアームならではの「多角度からの観察」が可能であり、検査精度の向上と被験者への時間的負担の軽減につながっています。
また、併せて導入されたビデオシステムは、X線透視像や内視鏡画像、音声の同時収録が可能であり、検査の再確認による術者の検査技術向上や医療安全面においても活用しています。
※1通常、「画質:高=照射X線量:多」となり、患者や施術者の被ばく増加となります

血管造影・IVR・術中撮影
2台の血管造影装置は、どちらもBiplane装置であり、どちらもほぼ同じ操作性を持ち、相互に代用が可能な構成になっています。これにより、特に緊急時に置いて装置を選ばずに直ぐに治療が始められます
血管造影室は、すべてハイブリッド手術室基準へ
治療の質と選択肢が広がります。
当院では、血管造影室の装置を最新の装置に更新しました。Philips社製Biplane装置『Azurion7 B20/12』『Azurion7 B20/15 LN』を2台導入しました。
いずれの装置も、低被ばくかつ高画質な画像を取得できる次世代の血管造影装置です。
これにより、脳血管・冠動脈・大動脈・下肢動脈疾患やTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)など、さまざまな血管内治療において、より安全かつ正確な治療が可能となりました。
また、『Azurion7 B20/15 LN』は、検査室のスペースを最大限に活かすため、Lateral方向のレールを通常より延長した仕様を採用しており、この構成での導入は、日本初となります。
当院導入装置の主な特長
- Biplane方式により、2方向(正面・側面)から同時に撮影が可能
治療部位を立体的にとらえることができ、カテーテル治療の精度が向上します。 また、撮影時間の短縮や造影剤使用量の低減にもつながります。 - ClarityIQ技術による低線量撮影
高画質を維持しながら被ばく線量を大幅に低減できる、Philips独自の画像処理技術を搭載。患者さんにも医療従事者にもやさしい環境を実現しています。 - 脳や心臓など、複雑な治療にも対応できる高機能性
- 細部まで明瞭に描出できるため、高度な治療の安全性と効率性が向上します。
- 血管造影室はハイブリッド手術室基準に準拠
- 2つの血管造影室は、手術室レベルの清浄度を満たした「ハイブリッド手術室」仕様となっており、すべての検査・治療に対応可能です。


用語解説
*1:Biplane装置とは 従来の装置(Single-plane)は1方向のみの撮影ですが、Biplane装置では2つのX線管と検出器により、正面と側面の2方向から同時に画像を取得できます。これにより、立体的な情報が得られ、治療の精度と安全性が向上します。
*2:ClarityIQとは Philipsが開発した画像処理技術で、複数の学術論文や臨床研究で有効性が実証されています。非常に低線量での撮影を可能にしながら、画像の鮮明さを損なわないことが大きな特長です。
従来のI.I.ーCCDカメラ方式のC-Arm型手術室外科用X線透視撮影装置で、高感度のため低被ばくでX線透視イメージを得られます。


この装置のFPD(フラット・パネル・ディテクタ)は完全密閉式で、手術台が濡れているような環境下で接続端子の汚損等による故障の心配がありません。もちろん、画像処理で仮想的に散乱X線によるボケを除去し、高精細な画像を得ることも出来ますし、画像処理で読影に適したコントラストとラテチュードを実現します。胸部の縦郭影や腹部で大量にガスがある場合などに効果を発揮します。

ラジオアイソトープ検査
放射線を放出するアイソトープを含んだくすりを使って、ガンマカメラで体内の状態を調べる検査です。
当院では、2025年春に装置を2台更新いたしました。その特長について説明します。
半導体ディテクタを搭載した心臓用の座って撮影可能なSPECT装置です。座る事で横隔膜が下がり、腹部が障害陰影になる事を防げます。

3つの高精度検出器を搭載していることから、効率的なデータ収集を可能にしており、 一般的な2検出器の装置と比べ、収集時間を3分の2に短縮しても高画質な画像が得られます。そして頭部SPECT検査では、脳の深部まで明瞭に描写できます。
また低床寝台であるため、乗り降りがしやすい設計になっております。
当院では主に認知症の検査である、脳血流シンチ、DaTスキャンで使用しています。

CTを搭載したSPECT/CT装置です。
SPECT画像とCT画像の融合で解剖学的構造と機能的情報を重ね合わせた診断画像の提供が可能です。さらにスズフィルターを使用することで、被ばく線量の低減が可能な設計になっています。
当院では汎用型装置として、主に骨シンチ、MIBG検査、肺血流シンチ、副甲状腺シンチなどに使用しています。

PET検査はがんの診断において優れた検査です。また、脳の機能をみることによって、認知症や神経疾患の詳しい検査を行うことができます。この他、骨の炎症を見る検査、心臓を見る検査など、様々なPET検査を行っています。当センターでは、2017年3月末に日本で3番目となる半導体PET/CT GE Discovery MI が導入されました。2013年6月に新施設の開設と同時に導入されたGE Discovery PET/CT 710と合わせて高性能PET/CT が2台となります。

従来運用していた「PET/CT 710」もtime-of-flight等の技術を搭載した機器ですが、今回新しく導入した「Discovery MI」は、光電子増倍管の代わりに半導体検出器を採用している点が特徴です。これにより、従来機種と比較して検出感度が約2倍に向上しています。

放射線治療


線量計算を行うためのCT画像を撮像します。CT画像を撮像することで、病変やリスク臓器の解剖学的な位置関係を把握することが出来ます。また、撮像した画像のCT値から人体の電子密度の空間分布を知ることが出来ます。当センターに入っている治療計画CT装置はガントリーボアが大口径なため、横になることが困難な患者さんでも状態に合わせて体位を取ることが出来ます。

スタッフ紹介
| 出身大学 | 藤田医科大学 |
| 卒業年次 | 平成8年 |
| 担当外来/担当診療科 | 放射線科
|
| 資格 | 臨床実習指導者 医療安全管理者 日本放射線技術学会所属 |