診療科・センター・部門
中央診療部門
放射線診断科

特徴

専門医チームによる画像診断で、一人ひとりに適した治療への道筋を示します。

当科では、全診療科を支える「画像診断」を行っています。癌、脳血管障害、認知症、COVID19を含めた肺炎、甲状腺、乳腺、心臓疾患、前立腺、頚椎症、腰椎症など、救急から慢性期にわたるあらゆる疾患を迅速かつ正確に診断するために、適切な検査を選択し、そこで得られた「画像情報」を正しく診断し、診療の道筋を示すことが私達の役目です。
X線写真、CT、MRI、核医学、PETなどの検査機器を活用し、診療放射線技師、看護師、事務スタッフ、そして画像診断を担当する放射線科医が協力して、患者さんによりよい診療を提供できるよう努めています。
当科では、特に高齢者に特化した画像診断の研鑽を積み、認知症画像診断でも各診療科とチームを組み臨床に即した診断を提供できるよう努力しています。癌、血管障害、認知症は加齢そのものが大きなリスクファクターとも言え、超高齢化社会のただなかにある本邦で私たち医療者が立ち向かうべき重要課題であり、センターを挙げて取り組むべき課題として、各診療科の先生方、多くのスタッフと手を携えながら、健康長寿社会を目指し、「適切な時期の正確な診断」に寄与できるよう努めてまいります。2023年12月から、アルツハイマー病の原因物質に作用する新しい治療薬が本邦でも承認されました。
当科では、診療チームと密な連携を持ち、薬剤適応判断、副作用評価に必須のMRI、PET検査の円滑なマネージメント、正確な診断体制構築を行っています。

主な対象疾患・検査方法

放射線診断科では、画像診断の対象となるあらゆる疾患に対応しております。癌、血管障害、認知症、急性疾患、頸椎、腰椎、骨粗鬆症など。

疾患診療方針概要

新施設では、最新CT装置(320列1台、64列1台)を導入しております。この装置により広範囲を短時間で撮影可能となり患者さんに優しい検査を行うことができます。また様々な最新技術が搭載されており、従来のCT検査よりも被ばくを低減することが可能となりました。

  • 超高速撮影
    胸部全体が0.6秒*、全身撮影がわずか2秒で撮影します。息止めができない患者さんでも、綺麗な画像を撮影し、正しい診断に役立てることができます。
  • 心臓冠状動脈CT
    心臓の鼓動よりも早く!1/4心拍で心臓全体を捉え、冠動脈を描出し、心臓を栄養する血管の状況を把握することができます。
  • 患者さんにやさしい、被ばく低減技術の数々
    最新技術を組み合わせることで、従来装置よりも被ばくを低減し、患者さんにやさしい検査を実現するCTです。
    CT検査01
    CT検査02

CT検査の注意点

新施設では、最新CT装置(320列1台、64列1台)を導入しております。この装置により広範囲を短時間で撮影可能となり患者さんに優しい検査を行うことができます。また様々な最新技術が搭載されており、従来のCT検査よりも被ばくを低減することが可能となりました。

  • CT検査はX線を使って、身体の輪切り画像を作り出す検査です。
  • 寝台の上に寝ていただいて検査を行います。(部位により両手を挙げていただきます。)
  • 検査時間は検査部位により異なりますが、5~20分位です。
  • 検査部位によりアナウンスに合わせて息を止めていただきます。
  • ヨード造影剤を使用し、詳しい検査を行う場合があります。お薬にアレルギーなどある方は、事前にお知らせください。
  • 検査部位や内容によっては検査着に着替えていただく事がございます。
  • 妊娠中の方・妊娠の可能性がある方はスタッフまでお知らせください。
CT検査03
CT検査04
CT検査05
  • 新施設では、最新の3テスラMR装置、及び1.5テスラMR装置の2台が稼働いたします。
  • MRI検査は、大きな磁場の中で身体からの信号を受け取り、コンピューターで計算し、断層画像を作ります。放射線被曝はありません。一度の撮影で、横断像、冠状断像、矢状断像などの任意の断面を得ることができます。
  • 超急性期脳梗塞や脳動脈瘤の検出が可能です。当直時間帯にも検査可能であり、救急患者さんの脳MRIは24時間撮影可能な態勢になっています。
  • アルツハイマー型認知症など認知症の鑑別診断に、脳血流SPECT検査と併せた解析が有用です。
    肝特異性造影剤使用による肝腫瘍の質的診断やMRCPによる非侵襲的な胆道系・膵の検査、前立腺がんや乳がんの診断や心疾患のMRI診断も行っています。循環器科との共同での、心臓血管の描出、心臓の動きの評価にも定評がございます。
MRI検査01
MRI検査02
MRI検査03
MRI検査上の注意点
  • 心臓ペースメーカー・埋め込み型除細動器・人工内耳・深部脳刺激装置をご使用されている方などはMRI検査を行えません。
  • 脳動脈瘤手術クリップ・人工弁・人工股間節等の体内金属がある方・妊娠中などはMRI検査を受けられないことがあるため、担当医師に申し出てください。
  • 補聴器・時計・携帯電話など精密機械や磁気記録カードは故障や記録が消去される場合があるので持込は禁止となります。
  • 閉所・暗所が苦手な方、お薬などにアレルギーがある方、入れ墨のある方はあらかじめ職員にお申し出ください。
  • 入れ歯、使い捨てカイロ、エレキバン、湿布等は、火傷や画像のみだれを引き起こす可能性がありますので取り外していただきます。
  • 胆嚢や胆管、膵臓の検査の方は検査2時間前の飲食はお控えください。
  • 救急検査によりご予約の時間に検査が行えない場合がありますのであらかじめご了承ください。
MRI検査04
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64チャンネル高密度検出器、大腿骨部骨強度計測機能、脊椎変形診断機能により、骨粗鬆症診断において測定精度の向上を目指します。また、ボディコンポジットや骨形態計測機能などにより、アンチエイジングのモニタやメタボリック症候群などに関連するダイエットコントロールのモニタなど予防医学への応用にも期待しております。

骨密度測定
GEヘルスケアGEヘルスケア 骨塩定量測定装置 iDXA

核医学検査は放射線を放出する『放射性同位元素(RI:ラジオアイソトープ)』を用いた検査です。
放射性同位元素に、体内の特定の臓器や病変部に集まる性質をもった物質が混ざった薬を『放射性医薬品』といいます。放射性医薬品が体内に投与されると、目的とした臓器や病変部に集まっていきます。その様子を専用のカメラで撮影することで、CTやMRIによる形態的な画像情報では得ることのできない、臓器の機能や病態などの情報を得ることができます。

検査手順
  1. 放射性医薬品を注射します。薬品が、目的とする部位や臓器にいきわたるまでお待ちいただきます。待ち時間は、各検査により異なり、投与直後から撮影する場合や2~3日後に撮影する事もあります。
  2. 検査装置の寝台に仰向けなっていただきます。カメラが体内から放出される放射線を検出し、画像化していきます。検査時間は検査により異なりますが、30分くらいとなります。
  3. 投与された薬品は体内で代謝され、尿や便と共に体外へ排出されます。

心筋シンチグラフィ

  • 血流(Tl・Tc)・脂肪酸代謝(BMIPP)・交感神経状態(MIBG)などの検査があります。
  • 心臓の各領域における血流・代謝の状態から、狭心症・心筋梗塞・心不全・パーキンソン病などの病気の診断や状態を調べることができます。
  • 心臓の左室に取り込まれる放射性同位元素(アイソトープ:RI)を用います。
  • 当院では心筋血流シンチグラフィ(負荷)を数多く行っており主に心筋梗塞・狭心症の診断・治療方針・予後予測に参考となります。
  • 心筋血流シンチグラフィ(負荷)は、薬剤と運動によって心臓に負荷をかけた状態で放射性同位元素(アイソトープ:RI)を注射します。
  • 負荷後と安静時(3~4時間後)の2回ガンマカメラにて撮像します。
  • 撮影した画像は、日本核医学専門医による読影を行っております。
日本バイオセンサーズ日本バイオセンサーズ 半導体検出器
心臓専用SPECT装置 D-SPEC
アイソトープ検査室エルゴメーターアイソトープ検査室エルゴメーター
SPECT画像
SPECT画像
矢印は虚血部位(左前下行枝領域)
Bulls eye mapBull's eye map 画像
矢印は虚血部位(左前下行枝領域)
冠動脈造営冠動脈造影
矢印は狭窄部位(左前下行枝#7)

骨シンチグラフィ

骨組織に集まる放射性医薬品を用います。癌の骨転移など、骨の状態や異常のある部位を調べることができます。注射から2~3時間後に撮影を開始します。

骨シンチグラフィ

ガリウムシンチグラフィ

腫瘍や炎症に集まる放射性医薬品を用います。
腫瘍や炎症の状態や病変の存在する部位を調べることができます。
注射から2~3日後に撮影を開始します。

肺血流シンチグラフィ

肺に集まる放射性医薬品を用います。肺動脈の血流障害の範囲や部位を調べることができます。注射から10~15分後に撮影を開始します。

脳血流シンチグラフィ・脳SPECT

脳組織に取り込まれる放射性医薬品を用います。脳の各領域における血流の状態から、脳血管障害や認知症、精神疾患等の病気の診断や病状を調べることができます。注射直後から撮影を開始します。MRI検査等と併せ、より精密な診断に結び付けています。

脳血流シンチグラフィ
脳SPECT

PET(ポジトロン断層)検査

PET検査はがんの診断において優れた検査です。また、脳の機能をみることによって、認知症や神経疾患の詳しい検査を行うことができます。
当センターでは、2017年3月末に日本で3番目となる半導体PET/CT GEDiscovery MI が導入されました( 図PET1)。2013 年6 月に新施設の開設と同時に導入されたGE Discovery PET/CT 710(図PET2)と合わせて高性能PET/CT が2台となります。
従来運用していた「PET/CT 710」もtime-of-flight等の技術を搭載した機器ですが、今回新しく導入した機種は、光電子増倍管の代わりに半導体検出器を採用している点が特徴です。これにより、従来機種と比較して検出感度が約2倍に向上しています。

半導体PET-CT図PET1 半導体PET-CT GE Discovery MI
GE Discovery 71-図PET2 GE Discovery 710 PET-CT

当センターでは毎週月曜日と金曜日に保険診療のPET-CT検査を行っております。心臓サルコイドーシスにも保険適応が拡充されましたが、絶食時間の条件が異なりますので、その場合にはご連絡をしてください。

FDG PET-CTは、早期胃がんを除く悪性腫瘍の病期診断に保険適応があります。

  • 悪性腫瘍
    ※早期胃癌を除く他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない方。
  • てんかん
    難治性部分てんかんで外科手術が必要とされる方。
  • 虚血性心疾患
    虚血性心疾患による心不全で、心筋組織のバイアビリティ診断が必要とされる方。
    ※通常の心筋シンチグラフィで判定困難な場合に限る。

検査自体は低侵襲のため高齢者や様々な合併症を抱える患者さんにも安全に検査が受けられます。最新のPET/CT により一層近隣の先生方の診療や地域の皆様の健康にお役に立てればと思います。

検査の注意点

  • 検査室内では、専用のサンダル・スリッパに履き替えていただきます。
  • 検査内容により、検査前にお食事を控えていただくことがあります。
  • 金属類をはずしていただきます。
  • 検査内容により、着替えていただくことがあります。
  • 注射の際にアルコールで消毒を行います。アレルギー等ある方はスタッフにお知らせ下さい。
  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方は職員にお知らせ下さい。
  • 授乳中の方は職員にお知らせください。
  • 撮影中はお体を動かさないようにしてください。
  • 何か気になることや体勢の維持が困難になった場合には、動く前にスタッフにお声かけください。
  • 撮影の際に、カメラが身体のすぐ近くまで接近する事があります。

医療関係者の方

放射線診断科で取り扱っている主な検査は以下の通りです。

CT(コンピューター断層撮影)

マルチデイテクターヘリカルCT、デュアルエナジーCTによる薄いスライスでの画像診断は、診断精度向上に直結しております。また、検査被ばく量の著しい軽減も実現しており、患者さんへの安心を提供しています。

MRI(磁気共鳴画像)

腹部領域では、MR膵胆管撮像による肝臓、膵、胆道系検査、また拡散強調画像、ADC検査を組み入れた前立腺癌検出に優れた撮像を施行しています。
MRIは、中枢神経系の診断に有用なツールです。脳血管障害の緊急には24時間対応しており、可及的速やかな治療に結び付けています。また通常検査に加え、MRアンギオ、出血に特に敏感な撮像法、3次元データ解析による認知症をきたすアルツハイマー病、前頭側頭葉型認知症、嗜銀顆粒性認知症、動脈瘤、脳腫瘍、てんかん精査などに力を発揮しております。

骨密度検査

骨密度を保つことは、高齢者の日常生活動作を円滑にするために欠かせません。そのためには、まずご自分の骨密度状態を知ることが大切です。最新の精度の高い骨密度検査を提供しています。

マンモグラフィ

乳がん診断に必須の検査です。

RI(核医学)検査*

骨シンチグラフィ、脳血流検査による脳血管障害や認知症診断、さらにはパーキンソン病国際診断基準に記載されているMIBG心筋シンチグラフィ、ダットスキャンなどを日常検査として施行しています。

PET(陽電子放出断層撮影)検査*

18F-FDGという薬剤を用いた検査では、癌や炎症病巣を特定し良悪性の鑑別、転移病巣の有無、治療効果判定、再発の有無、さらにはアルツハイマー病などの認知症疾患、てんかん、大型血管炎などの診断に寄与しています。
13N-アンモニアを用いて、他の検査では診断がつかない虚血性心疾患の診断に用いられます。新たに保険適用検査となって活用が期待されています。
※新しいアルツハイマー病治療薬レケンピ、ケサンラ適応判断のためアミロイドPETが保険収載されました。厳格な適応判断が必要とされておりますので、まず、ものわすれ外来受診をお願いしております。  

*検査適応の判断、検査のご説明などが必須でございますので、各診療科のご受診をまずお願いしております

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