診療科・センター・部門
中央診療部門
放射線診断科

医療機器の導入について

医療機器
導入時期
半導体PET-CT導入(GEヘルスケア Discovery MI)
2017年4月
心筋シンチ用半導体SPECT導入(日本バイオセンサーズ D-SPECT)
2017年9月
Dual Energy CT導入(フィリップスメデイカル IQon Spectral)
2017年12月
FPD一体型回診用X線装置(ポータブル撮影装置) 富士フイルムメディカル Calneo Go Plus 3台 2020年3月
3.0T核磁気共鳴断層撮影装置(MRI) フィリップスジャパン Inginia Elition 3.0T 2021年3月
放射線治療装置 varian社製 医療用リニアックシステム VitalBeam 2021年4月
治療計画装置 varian社製 放射線治療計画装置 Eclipse 2021年4月
治療計画CT キヤノンメディカルシステムズ 大口径マルチスライスCT装置 AquilionLB 2021年4月
一般撮影装置(3) 島津製作所 Rad Speed Pro 富士フイルムメディカル Calneo U/MT 2021年9月
全身用エックス線CT診断装置 キャノンメディカルシステムズ Aquilion ONE PRISM(320列) 2021年12月
移動型外科用イメージ フィリップスジャパン Vectra 2022年2月
移動型外科用イメージ フィリップスジャパン Zenition 70 2022年2月
FPD一体型回診用X線装置(ポータブル撮影装置) コニカミノルタ AeroDR TXm01 2022年3月
乳腺撮影装置 富士フイルムメディカル AMULET SOPHINITY 2024年9月
SPECT装置 キャノンメディカルシステムズ GCA-9300R 2025年1月
骨塩定量分析エックス線装置 GEメディカルシステムズ iDXA 2025年3月
血管造影撮影装置(心臓カテーテル装置)フィリップスジャパン Azurion 7 2025年3月
一般撮影装置(1) 富士フイルムメディカル BENEO-FX 2025年3月
一般撮影装置(2) 富士フイルムメディカル BENEO-FX 2025年3月
エックス線透視撮影装置(X線TV装置)キャノンメディカルシステムズ Ultimax-i 2025年3月
SPECT-CT装置 シーメンスヘルスケア Symbia Pro. Spectra X3 2025年3月
血管造影撮影装置(ハイブリッド手術室)フィリップスジャパン Azurion 7 2025年6月

半導体PET-CT導入(GEヘルスケア Discovery MI)

2017年3月末に、日本で3番目となる半導体PET/CT GE Discovery MIが導入されました。(図1)
2013年6月に新施設の開設と同時に導入されたGE Discovery PET/CT 710(図2)と合わせて高性能PET/CTが2台となります。

半導体PET-CT図PET1 半導体PET-CT GE Discovery MI
GE Discovery 710図PET2 GE Discovery 710 PET-CT

従来運用していた「PET/CT 710」もtime-of-flight等の技術を搭載した機器ですが、今回新しく導入した「Discovery MI」は、光電子増倍管の代わりに半導体検出器を採用している点が特徴です。これにより、従来機種と比較して検出感度が約2倍に向上しています。

高い感度により、今までよりも良い画質が得られます。また、短い時間で撮像することも可能です(図3)。図3の「MI短時間」は、全身の撮像時間がたったの6分相当です。
高齢者では、長時間の撮像が難しい場合もありますので、そのような場合には短時間収集が役立ちます。

画像再構成も進歩しています。Q.clearという新しい再構成法を使えば、たった1秒の収集時間でも、形が見えてきます(図4)。OSEM(逐次近似法の代表的なもの)も比較的優れた再構成法ですが、Q.clearでは、中の大きな球を描出することまでできています。
このように、Q.clearは特に小さな腫瘍を明瞭に描出するのに役立つと思われます。
再構成に時間がかかることが問題ですが(時には収集時間よりも長くなってしまいます)、Discovery PET/CT 710でもQ.clearによる再構成も始める予定です。

図PET3 710_MIで撮像した画像図PET3 710、MIで撮像した画像
MI短時間撮影は、全身を6分相当で撮像。

画像再構成も進歩しています。Q.clearという新しい再構成法を使えば、たった1秒の収集時間でも、形が見えてきます(図PET4)。OSEM(逐次近似法の代表的なもの)も比較的優れた再構成法ですが、Q.clearでは、中の大きな球を描出することまでできています。このように、Q.clear は特に小さな腫瘍を明瞭に描出するのに役立つと思われます。再構成に時間がかかることが問題ですが(時には収集時間よりも長くなってしまいます)、Discovery PET/CT 710でもQ.clearによる再構成も始める予定です。

図PET4_MIにて1秒で収集したファントーム画像図PET4 MIにて1秒で収集したファントーム画像。
Q. Clearでの画像再構成法は優れている。
図PET5 みぎ肺がん図PET5 みぎ肺がん。
リンパ節転移、肝転移、多発骨転移。
図PET6 悪性リンパ腫図PET6 悪性リンパ腫。
図PET7 みぎ肺がん、肺内転移図PET7 みぎ肺がん、肺内転移、 多発リンパ節転移、多発骨転移、腹膜播種
図PET8図PET8 みぎ肺がん、縦隔リンパ節、 みぎ前縦隔腫瘍。
図PET9図PET9 みぎ肺がん、肺門リンパ節、 みぎ肺内転移。
図PET10 みぎ肺がん疑い図PET10 みぎ肺がん疑い。
骨に多発集積。

また、図PET11 にDiscovery MI で撮像した正常の美しい脳の画像を示しています。先進医療B「FDGを用いたポジトロン断層 撮影によるアルツハイマー病の診断」に参加しております。将来は、認知症の診断に保険診療でFDG PET を使うことを目指しています。

図PET11図PET11
健常成人の脳。分解能が高いだけでなく、灰白質と白質のコントラストにも優れる。

DG PET-CT検査をC@RNAから予約できるようになりました。

今までは、PET 検査は、当センター担当診療科に患者さんをご紹介いただく必要がある装置との位置づけでしたが、PET-CT 装置が2 台になったことで、C@RNA から予約が出来るようにいたします。
予約が簡単になりますので、ぜひご活用ください。
予約状況や当センターでの対応状況に鑑みながら、徐々に予約枠を拡充していきます。
当センターでは毎週月曜日と金曜日に保険診療のPET-CT 検査を行っております。心臓サルコイドーシスにも保険適応が拡充されましたが、絶食時間の条件が異なりますので、その場合にはご連絡をしてください。

FDG PET-CT は、早期胃がんを除く悪性腫瘍の病期診断に保険適応があります。

  • 悪性腫瘍
    ※早期胃癌を除く他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない方。
  • てんかん
    難治性部分てんかんで外科手術が必要とされる方。
  • 虚血性心疾患
    虚血性心疾患による心不全で、心筋組織のバイアビリティ診断が必要とされる方。
    ※通常の心筋シンチグラフィで判定困難な場合に限る。

検査自体は低侵襲のため高齢者や様々な合併症を抱える患者さんにも安全に検査が受けられます。最新のPET/CT により一層近隣の先生方の診療や地域の皆様の健康にお役に立てればと思います。

心臓シンチ用半導体SPECT導入(日本バイオセンサーズ D-SPECT)

心筋専用半導体SPECT装置であるD-SPECT (Spectrum Dynamics Medical Inc.)が導入されました。当センターは日本で13番目の導入施設です。

図1. D-SPECT装置

D-SPECTの最大の利点は、半導体検出器による高感度です。
通常のSPECTでは130 cps / MBqのところ、D-SPECT では850 cps / MBqと約6.5倍の感度と報告されています[1]。その高感度により、投与量を減らし、撮像時間も短く、さらにそれでも画像が美しいです。当院では、投与量は現時点で25%削減し、20分間の撮像時間が5-10分間と短くなっており、さらに画質も向上しています。
また、小型であり、座ったまま撮像できます。このような姿勢のおかげで、肝臓からの放射線による画質劣化を避けることができます。

図2. D-SPECTと通常のSPECTの画質の違い図2. D-SPECTと通常のSPECTの画質の違い
ひだり: D-SPECT
みぎ: 通常のSPECT .
D-SPECTでは側壁の虚血がきれいに描出されている。(←矢印)
図3. 図2症例のブルズアイ表示図3. 図2症例のブルズアイ表示
D-SPECTの方がLCX領域の虚血がはっきりわかります。
図4 図2-3の症例のCAG図4 図2-3の症例のCAG
3枝病変で、RCA, LADにも狭窄が認められますが、LCXは根元から完全閉塞でした。

半導体検出器は、エネルギー分解能に優れ、今までのガンマカメラでは弁別が難しかった[99mTc] (140keV)と[123I] (159keV)の区別もできます。従来も[123I] と[201Tl] (70keV)との2核種同時収集は可能でしたが、D-SPECTでは[123I] と [99mTc]も使うことが可能となり、検査の幅が広がります。
心筋専用のカメラが増えたことで心筋の枠も増えました。負荷をかけずに虚血などがわかる[123I] BMIPP (2核種同時収集)の検査をお勧めします。負荷をかけなくても良いので、安心に検査を施行することができます。また、静注後15分後に撮像し、すぐに帰宅できます。共同利用のためのBMIPP (2核種同時収集)の枠も設定いたしました。

[1] Imbert L et al. Compared Performance of High-Sensitivity Cameras Dedicated to Myocardial Perfusion SPECT: A Comprehensive Analysis of Phantom and Human Images. J Nucl Med 2012; 53:1897-1903

Dual Energy CT導入予定(フィリップスメディカル iQon Spectral)

当院に新たに次世代2層検出器が搭載された「IQon Spectral CT(Philips Japan)」が導入しました。

IQon Spectral CT(Philips Japan)

従来のCT装置は、一般的に管電圧120kVが最大エネルギーとなる連続X線が人体を透過した量を計測することで、画像を作成していました。これに対して、Dual Energy CT装置では、例えば80kVと140kVといった異なる2種類の連続X線を用いて撮影し、それぞれから得られたデータを用いてスペクトル解析を行うことで、様々な画像を得ることが可能です。今回当院に導入したDual Energy CT装置は、検出器により2種類のエネルギーのスペクトル解析を行います。これは、従来は1層であった検出器が2層構造となったことにより、120kVの連続X線から低いエネルギーと高いエネルギーの情報を取得することが可能となりました。つまり2種類の連続X線を用いて撮影を行わないため、被ばくの増加もありません。また、撮影方法も従来と変わらず、常にDual Energyのデータを得ることが出来ます。
Dual Energy CTでは、様々な画像(スペクトラル解析画像)を得ることができます。例えば、仮想単色X線画像は、40keVや130keVといった従来では撮影不可能なエネルギーの画像を得ることができます。この画像では、コントラストの改善やアーチファクトの低減が図れます。また、造影CT検査で使用するヨード造影剤を強調したヨード密度強調画像は、臓器のわずかな血流量変化を強調してみることができます。この他、実効原子番号画像など従来のCT装置では作成することができない画像を得ることができます。

図1:2層検出器の模式図図1:2層検出器の模式図

IQon Spectral CTの利点

1.従来得ていた画像とスペクトラル画像を1度の検査で同時に取得することができます。

⇒従来得ていた画像も得ることができますので、過去にCT検査を行った画像と比較することができます。また、被ばくの増加はありません。
図2:肺動脈塞栓症の症例図2:肺動脈塞栓症の症例

2.造影剤を用いた検査では、造影効果を変化させることができます。

⇒従来と同等の造影剤量を投与する場合には、低いエネルギーの画像(仮想単色X線画像)を作成することで、従来よりも造影効果の高い鮮明な画像を取得することが可能となります。

図3:造影効果の比較図3:造影効果の比較(左;従来の画像、右;仮想単色X線画像_40keVの画像)

⇒腎機能が低下している場合などでは、低いエネルギーの画像(仮想単色X線画像)を作成することで、従来と同等の造影効果となる画像を作成することが可能となります。

図4:過去画像との比較図4: 過去画像との比較(左;過去画像、中・右;造影剤を60%減量した画像)
IQon Spectral CT(Philips Japan)図5: 造影剤を40%減量し検査施行した症例_3D-CT画像における比較
 (左;従来の画像で作成、その他;仮想単色X線画像_60/50/40keVを用いて作成)

⇒造影画像から造影剤の情報を除去することにより、仮想的に単純の画像を作成することが可能となります。

図6:仮想単純画像図6: 仮想単純画像(左;従来の画像、右;仮想単純画像)

3.金属アーチファクトの低減が可能となります。

⇒人工関節などの金属が体内にあった場合、従来では金属の影響によるアーチファクトで画像が観察しづらくなることがありましたが、金属アーチファクトの影響が低減できます。

図7_1:金属アーチファクト低減の比較図7_2:金属アーチファクト低減の比較図7:金属アーチファクト低減の比較(左;従来の画像、右;金属アーチファクト低減画像)
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