診療科・センター・部門
内科系
脳神経内科

特徴

専門医チームが、救急疾患から高度な神経疾患まで幅広く診療します。

当科には神経内科専門医7名が常勤で勤務しており、それぞれの医師が脳神経内科の様々な分野の専門家であることから、救急疾患から慢性疾患まで幅広い疾患を診療しています。

脳血管障害については脳神経外科と協力して、Stroke care unitにおいて超急性期から急性期まで一貫した治療を行っています。また、一般に脳神経内科が診療する疾患は幅広いですが、当科ではてんかん、脳炎・髄膜炎、認知症、パーキンソン病といったcommon diseaseはもちろん、筋電図検査や神経筋生検といった専門検査の必要な筋萎縮性側索硬化症(ALS)や重症筋無力症、末梢神経障害、脊髄炎、筋疾患などの診療も得意としています。

診断困難な神経疾患でも、併設の研究所と連携し、核医学検査や脳脊髄液バイオマーカーを用いた精査を行うことで早期診断や治療に繋げている実績があります。このような取り組みから、他施設からの紹介患者さんも多数受け入れています。

さらに、高齢者の多い病院という特性を活かし、認知症診療に豊富な経験を有しています。レカネマブやドナネマブなどの抗アミロイドβ抗体薬による治療においても国内有数の実績を有し、新規治験や臨床研究など専門性の高い取り組みは、専門学会からも高い評価を受けています。当センターでの抗アミロイドβ抗体薬による治療をご希望の際には、まずは脳神経内科外来もしくはもの忘れ外来にご紹介ください。

主な対象疾患・検査方法

  • 脳梗塞:突然の手足の運動麻痺やしびれ、言葉が出ないといった症状で発症します。
  • てんかん:全身のけいれん発作から短時間の意識低下まで様々な発作があり、抗てんかん薬で治療します。
  • ギラン・バレー症候群:急速に進行する運動麻痺を特徴とし、迅速な診断と治療が必要な疾患です。
  • パーキンソン病・レビー小体型認知症:手足のふるえや、運動緩慢、易転倒性がみられます。便秘や立ち眩み、排尿障害なども多いです。見えないものが見えるといった症状や、認知機能の低下がみられることがあります。
  • 認知症:記憶障害や言語障害など様々な認知機能が低下します。代表的なものはアルツハイマー病で、最近の出来事を忘れてしまう、さっき話したことを忘れてまた同じ事を話してしまうという、症状が特徴です。当科では抗アミロイドβ抗体薬の治療も行っています。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS):全身の筋力低下が進行しますが、初期には手や足だけの症状で脊椎疾患と紛らわしく、また体重減少を伴い、フレイルと間違えられることがあります。

疾患診療方針概要

脳梗塞
診断意識障害や片麻痺など急性発症の神経症状、神経所見、CT・MRIの画像所見により診断します。
治療法3~4.5時間以内の超急性期は、血栓溶解剤であるtPA治療を考慮。その他、血管内カテーテル治療(脳外科)や抗血小板剤、抗凝固薬など状態に合わせ適宜使用します。急性期からリハビリを開始します。また、リハビリ科転科や回復期リハビリ病院への転院など、今後の方針を立てていきます。
パーキンソン病関連疾患、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症など神経変性疾患
診断 神経症状・神経所見、CT・MRIの画像所見、脳血流シンチSPECT、筋電図、その他、脳脊髄液バイオマーカーやPETにより診断します。
治療法 疾患・症状に合わせた治療を行います。呼吸状態や合併症への対処など、全身的な管理を行います。
認知症
診断 もの忘れなどの症状、CT・MRIや脳血流シンチ(SPECT)といった画像所見で診断しています。その他、脳脊髄液検査やPET検査も行っています。
治療法 アルツハイマー型認知症では、従来の薬物療法や非薬物療法はもちろんのこと、該当する方には新薬レカネマブの使用も検討します。
神経・筋疾患
診断 筋力低下、感覚障害など神経所見、電気生理検査(筋電図・神経伝導速度)、生検によって診断しています。
治療法 神経筋疾患の診断、原因に基づいて治療法を検討します。

アルツハイマー病による軽度認知障害または軽度の認知症の治療薬

アルツハイマー病による軽度認知障害または軽度の認知症に対する新薬レカネマブ(レケンビ®)とドナネマブ(ケサンラ®)について

当センターでのレカネマブ(レケンビ®)とドナネマブ(ケサンラ®)を用いた治療について、受診から投与までの流れはこちらをご覧ください。

治療法 アルツハイマー病では、従来の薬物療法や非薬物療法はもちろんのこと、該当する方には新薬レカネマブとドナネマブ(ケサンラ®)の使用も検討します。

医療関係者の方

  • 突然発症の頭痛、意識障害、言語障害、運動麻痺、歩行障害などを認める場合は脳卒中の可能性が高く、緊急治療が必要です。予約ではなく救急外来へご紹介ください。当センターでは24時間MRIが撮像可能で、超急性期の治療も可能です。
  • 日~週単位で出現・悪化する意識障害や痙攣、頭痛、言語障害、運動麻痺、歩行障害といった症状の患者さんも予約外で診療します。脳神経内科外来に電話でご相談ください。夜間・休日も救急外来で診療します。
  • 徐々に進行する物忘れ、手足の震え、歩行障害、筋力低下、慢性頭痛などの患者さんは、脳神経内科外来の予約をおとりください。
  • 神経症状を呈する患者さんの診断・治療でお困りの時にはご紹介ください。
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