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外科系
眼科

特徴

白内障から網膜疾患まで、身体の状態に合わせた治療を。

白内障、黄斑部疾患をはじめとする高齢者に多い眼疾患を幅広く診療しております。当科では、年間約1,600件の白内障手術を行っておりますが、常に最良の手術が安全に提供できるよう、スタッフ一丸となり取り組んでおります。手術前の検査やご説明はすべて外来通院時に行うため、お一人で意思決定が難しい患者さんでは、ご家族にも説明をさせていただき、術後早期にご紹介元への通院再開ができるように心がけております。手術前に必要な外来通院は、多くの方は1-2回程度ですが、目の病気が複数ある場合(緑内障を合併している白内障や白内障以外にも網膜の病気がある場合など)や、体の病気の状態が安定していない場合には、複数回の通院が必要な場合もあります。

白内障手術は、入院当日に手術(月曜から金曜)を行い、ご希望に合わせて日帰り入院または1泊2日程度の入院手術で対応しております。“日帰り入院”では、手術前後(日中)に病室でお休みいただくことができるため、ご高齢の方でも安心して手術を受けていただくことができますが、日帰り手術でも必ず手術の翌日朝には外来受診が必要です。また術後の点眼治療などがお一人では難しい患者さんの場合には、清潔の注意事項なども含めて、退院時には病棟看護師スタッフからご家族様に説明をさせていただきます。

硝子体出血や黄斑円孔、網膜前膜、網膜剥離などでは小切開硝子体手術(年間約80件)、加齢黄斑変性・網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫・糖尿病黄斑浮腫には抗VEGF療法(年間約500件)、緑内障に対する低侵襲緑内障手術など(年間約60件)も、患者さんの状態に合わせて可能な治療を提供しております。

主な対象疾患・検査方法

  • 白内障ほぼ全例で局所麻酔下の小切開白内障手術を行っております。局所麻酔下で手術が不可能な方では、全身麻酔のリスクと手術の必要性を判断し、術前には複数回来院していただくことで、手術の可否等を麻酔科医師とともに慎重に検討します。全身麻酔目的でご紹介いただいた方でも、手術不可能の判断となることもあるため、実際には全身麻酔で白内障手術を受ける患者さんは1年間に極少数です。
  • 網膜疾患:加齢黄斑変性糖尿病網膜症網膜静脈閉塞症、近視性脈絡膜新生血管など抗VEGF療法や網膜光凝固(レーザー治療)を必要とする疾患
  • 網膜疾患:網膜前膜、黄斑円孔、硝子体出血、網膜剥離など硝子体手術を必要とする疾患
  • 緑内障:薬物療法をfirst choiceとし、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)や、手術治療として、現在は主に低侵襲緑内障手術(線維柱帯切開術・眼内法)を行っております。
  • ぶどう膜炎
  • 眼瞼下垂、眼瞼内反症などの眼瞼疾患
  • 翼状片や結膜嚢胞などの結膜疾患
  • 角膜移植や美容整形に該当する眼瞼手術には対応しておりません。

疾患診療方針概要

  • 白内障手術は、患者さんのご希望にあわせて日帰り手術*、1泊2日程度の入院手術を行っています。使用する眼内レンズは、患者さんのニーズにより、単焦点眼内レンズを主に、乱視矯正用、多焦点(選定療養)眼内レンズなども使用しております。(*:日帰り手術の患者さんでも、手術前後に、入院病室でお休みいただけますので、安心して手術を受けていただくことができます。)
  • 白内障手術はほぼ全例で小切開超音波乳化吸引術を行い、術後の炎症も少なく、早期の社会復帰が可能です。85歳以上の超高齢者、様々な全身疾患をお持ちの方でも病状が安定していれば、通常は局所麻酔での手術が可能です。ベッドに仰向けで20-30分じっとしていられないなど、局所麻酔では手術を受けることができない認知症の患者さんでは、からだの状態を調べ、手術の必要性と全身麻酔の危険性などご家族とよく相談し、全身麻酔下での手術を行う場合もありますが、検査のために複数回の来院が必要です。(検査の結果、全身麻酔を受けられず、白内障手術が不可能となる場合もあります。)また、難症例にも対応しており、眼内レンズの強膜内固定術も行っています。
  • 加齢黄斑変性の診断、薬物治療(抗VEGF療法)を行っています。診断には、蛍光眼底造影(FA及びIA:Nidek社 Miranteミランテ)や光干渉断層計(OCT:Nidek社 Glauvas グラバス 及び RS3000 Advance)、光干渉断層血管撮影(OCT-アンギオグラフィー:Nidek社 Glauvas グラバス 及び Carl Zeiss社 CIRRUS HD-OCT5000)検査を行い、加齢黄斑変性の治療としては、積極的に抗VEGF薬硝子体内注射(抗VEGF療法)を行っています。
  • 糖尿病網膜症網膜静脈閉塞症では、広角眼底カメラおよび眼底造影装置(ニデック社Miranteミランテ)を用いて、適切な時期に蛍光眼底造影を行い、レーザー治療の必要性を判断して行い、合併する黄斑浮腫に対しては、抗VEGF薬硝子体内注射、ステロイドテノン嚢下注射、レーザー治療などを積極的に行っています。
  • 網膜前膜、硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離には積極的に小切開硝子体手術(25G)を行っています。
  • 高齢者に多い眼瞼下垂や眼瞼内反症に対しては、皮膚切除術、眼瞼挙筋短縮術、眼瞼内反症手術などを行っています。(外見を重視した美容整形に該当する手術は行っていません。)
  • 緑内障は、治療の基本は点眼治療ですが、長年にわたり点眼を正しく(種類、回数など)使い眼圧を下げることが大切な病気です。点眼治療を行っても眼圧が下がらない場合には、当科では、レーザー治療(SLT:選択的レーザー線維柱帯形成術)、手術治療としては、主に線維柱帯切開術(眼内法)などを行っています。
  • 眼底検査のために瞳を開く点眼薬(散瞳薬)を点眼すると、点眼後5-6時間は車の運転などができません(細かい文字も見えにくくなります)。初診の患者さんや眼底検査が必要な病気の患者さんは、ご自身で車を運転したり、自転車やバイクを運転して来院されないよう、お願いいたします。また、散瞳前後で2回の診察と検査が必要になるなど診療には時間がかかるため、予約時間よりも診療が遅れる場合がありますので、ご理解をお願い申し上げます。
  • 高齢者すべての疾患において、病診連携に力を入れています。手術やレーザー治療などが終了したり、点眼薬などに変更がなく病状が安定している患者さんには、ご自宅近くの(かかりつけ)眼科と連携をとり、かかりつけ眼科への定期通院をお願いしておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。(外来の待ち時間短縮のためにもご協力をお願い申し上げます。)

医療関係者の方

白内障が高度に進行すると、手術時間が長くなり、本人の苦痛も大きく、さらに手術後の視力の回復も遅れます。また認知症が進行してからでは、正確な検査が行えず、局所麻酔下の手術が不可能となり、全身麻酔で行うための心臓や肺などの精査が必要で、その結果手術を受けられない患者さんもおられます。通院中の患者さんには、タイミングのよい時期に、さらには局所麻酔下での手術が可能な年齢のうちに手術についてお話しいただき、ご紹介をいただけますようよろしくお願い申し上げます。認知症などでお一人では手術の説明を理解することができない患者さんでは、初診時にはご家族と一緒に受診していただけますよう、お声掛けをお願いいたします。また、眼科では、散瞳薬を使った眼底検査が必要ですので、患者さんには来院時車の運転(自転車も)はお控えいただけますように、お話しください。

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