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医療健康コラム

脳卒中ケアユニット(SCU)を拡張しました

2024年06月03日
SCU 室長・脳神経外科専門部長 高梨成彦
SCU室長・脳神経外科専門部長
高梨 成彦(たかなし しげひこ)
SCU毎朝に多職種のスタッフが集まり、すべての患者の現状と治療方針を相談します

2024年2月28日、脳卒中ケアユニット(以下SCU)を移転・拡張しました。脳卒中専用の病床が増えることで、より多くの患者さんを受け入れて治療を提供できることになります。

脳卒中は突然に発症し、すみやかに診断と治療が行われなければ数時間で大きく悪化してしまいます。最初の治療が終わってからも1~2週間は不安定で、病巣が拡大してしまうことがあります。患者さんの全身状態をよく観察して変化に対応しなければいけません。しかし患者さんに安静に寝ていてもらうだけでは身体が衰えますので、安全かつ必要十分な範囲を見きわめてリハビリテーションを行います。そして栄養が不足すれば体力が落ちて治療の効果が低くなりますから、栄養状態や嚥下の機能を評価して栄養の計画を立てることも大切です。そして回復期リハビリテーション病院への移動を準備するために、病状と家庭の状況をふまえて転院先と調整を進めることも必要です。

このような多面的な治療を行うためにSCUでは専門の医師、看護師、薬剤師、リハビリテーション科の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、栄養士、ソーシャルワーカーといった多くの職種のスタッフが連携して活動しています。SCUで治療を受けた脳卒中患者は死亡率が低く、日常生活が自立して自宅に退院できる率が高くなることが報告されています。当院のSCUは2017年に集中治療室の一部分・6床を転用して始まりました。年間平均300人程度の患者さんが入院されてきましたが、常に満床がつづき救急搬入をお断りせざるを得ないことも少なくありませんでした。増床する計画はコロナ禍で先送りになっていましたが、この度ようやく実現しスタッフは増員され、今後はさらに多くの脳卒中患者さんを受け入れることができるようになります。
1人でも多くの脳卒中患者さんに最適な治療を提供することができるように、SCUスタッフ一丸となって邁進して参りますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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