社会参加・社会貢献研究

メンバー

テーマリーダー
研究副部長
鈴木 宏幸
専門副部長 桜井 良太
研究員  高橋 知也
非常勤研究員・非常勤職員・連携大学院生 古谷 友希、伊藤 晃碧、李 岩、土谷 利仁、川窪 貴代、塚田 花音、吉川 紀子、横山 晃子、浅見 素子、小林 キミ、吉越 駿、肥沼 輝、成田 美紀、大前 暁、池田 真帆、石川 蓮、小林 拓也、小川佳代子、安永 正史、蘇 心寧、東口 永和、川越麻佑花、シェンヤル スクチ セライ
認知症未来社会創造センター研究員・技術員 小川 将、山城 大地、佐藤 研一郎、高橋 佳史、松永 博子、根橋 妙恵、池田 奏、木戸 裕希、高橋 奈津子、平井 渉夢
プロジェクト研究員 相良 友哉

キーワード

プロダクティブエイジング、社会参加、社会貢献、世代間交流、多世代共創、社会的孤立、認知症予防・認知症共生

主な研究

社会参加・社会貢献研究テーマでは中・長期目標を『人生100年時代における社会参加・社会貢献の在り方の提示』として、高齢期の社会的活躍の促進と早期認知機能低下抑制を柱に次の3つの研究に取り組んでいます。

  1. 社会参加・社会貢献の実態と次世代高齢者に関する調査研究
  2. 多様な生涯学習の開発と機序解明に関する介入研究
  3. 多世代共生社会の構築に資する実践的研究

研究紹介

私たちの描く未来のビジョンは『長寿を喜ぶ・喜ばれる多世代共生社会の実現』です。超少子高齢化社会が本格する中で、地域の自助、互助が益々重要となり、人口の3割以上を占める高齢世代は共生社会構築の中心となります。その一方で、内閣府の調査では、趣味・健康づくりを含んだとしても社会活動に取り組む高齢者はおよそ約50%という結果が報告されました。これは、日本に在住する高齢者のおよそ半分は趣味もせず社会参加をほとんど行っていないことを示しています。また、高齢者支援、子育て支援といった社会貢献の取組は共に2%台に留まっており、共生社会への関わりが低い実態が示されました。では、当事者の高齢者側は悠々自適かというとそうではなく、約27%の人が生きがいを感じていない事が示されました。人生100年時代を迎えてはいますが、その状況を喜んでいる人が実は少ないのではないかという現状に問題意識を持ち、冒頭のようなビジョンを掲げることといたしました。

社会参加・社会貢献研究テーマにおける実践的成果社会参加・社会貢献研究テーマにおける実践的成果

これまでの私達の研究から、何も特技を持っていない地域の方に社会参加を促すことは難しく、そのような方達への方策として、健康づくりの一貫として新しい技術や知識を獲得する生涯学習に取り組んで頂き、身に付けた技を実践することが社会参加ひいては社会貢献へと繋がる事が明らかになりました。また、このようなお元気な段階での生涯学習のような知的活動は健康増進の観点では認知機能低下抑制に恩恵が大きいことも明らかになっています。

1. 社会参加・社会貢献の実態と次世代高齢者に関する調査研究

高齢者の社会参加・社会貢献の実態と次世代高齢者に関する調査研究

高齢者の社会参加・社会貢献活動の実態と次世代高齢者に関する調査研究につきましては、2020年から立ち上げたボランティアコホートの縦断追跡調査を実施しています。このコホートは社会貢献として絵本の読み聞かせ活動に取り組む高齢者の方を対象としており、社会貢献活動を継続する動機や、社会貢献活動の負の側面、生活への長期的影響を検討しています。

また、これまでの研究において社会的孤立が生活に及ぼす影響や、SNSの利用と孤立や精神的健康との関連を検討してきました。これらの結果をふまえ、自ら孤立を嗜好する積極的孤立に関する研究や、WEB上での社会参加など次世代高齢者の社会活動の探索に向けた調査を実施しています。

2. 多様な生涯学習の開発と機序解明に関する介入研究

多様な生涯学習プログラムの開発と健康効果の機序解明を目指す介入研究

多様な生涯学習の開発と機序解明に関する介入研究では、技術の習得による社会参加促進の発展として、フレイルやMCIといった個人の健康状態を加味し、かつ多様なニーズに応える新しいプログラムの開発に取り組んでいます。この研究は認知症未来社会創造センターやフレイル予防センター、また関連する企業・団体と連携して進めています。

生涯学習による認知機能への介入効果については、その機序の解明を目的として、放射線診療科および神経画像研究チームの協力のもと、PETやMRI検査を使った研究も進めています。

また、認知機能低下を早期に発見し、適切にプログラムに誘導するための新しい認知機能検査の開発にも取り組んでいます。

3. 多世代共生社会の構築に資する実践的研究

多世代共生社会の構築に資する実践的研究

多世代共生社会の構築に資する実践的研究では、これまでに得られた成果の社会実装を行っています。社会参加は社会貢献へと発展するという実績から、多世代共生社会に資する実践的研究として、自治体が行う産後ケア事業に参画し、高齢者と母子の双方への効果を多面的に検証しています。また、社会貢献活動の実践に取り組む高齢者が、なぜ実践に至ったのかという観点での調査も行っています。

介入研究において開発した生涯学習プログラムの社会実装を進めています。国内では自治体の介護予防事業や通いの場への導入を進めています。また、国外への展開として、絵本読み聞かせプログラムは日本の絵本文化と親和性の高いアジア圏での実装を進めています。囲碁を用いたプログラムは、米国にて非アジア人を対象に実装に向けた検証を展開しています。

具体的なプログラムと成果の概要

絵本読み聞かせ方法の習得による認知機能低下抑制プログラム
囲碁の学習により視覚性記憶機能が向上
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